口は災いの元

【漢字】口は災いの元
【読み】くちはわざわいのもと
【意味】不本意な発言は自分自身に災いをもたらす事となる。
【例文1】料理が得意だと言ったばかりに食べてみたいと言われ、口は禍の元だ。
【例文2】10年前の経験をさも出来るように自慢して口は災いの元だ。
【例文3】体重をごまかしたので初デートまでにダイエット。口は災いの元だ。

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口は災いの元と言われますが実感した体験について

昔から口は災いの元と言われていますが、それを実感するケースは中々ありませんでしたが、先日口は災いの元を実感するような失敗をしました。
その失敗は高校生の子どもとの話ですが、テストの成績でクラス5位以内になったら新しいスマホを買ってあげると約束しました。
達成して欲しいものの無理だろうと思って約束しましたが、なんとクラスで2位になり約束を果たすことになりました。
嬉しい気持ちの反面、高額なスマホを買うことになってしまい辛い部分もありました。ただ、成績が良くなったので良しとしましたが、その後の展開が悪かったので後悔しました。
新しいスマホを持った子どもは、勉強をほとんどやらなくなってしまい直近のテストの成績がかなり悪くなりました。
やる気を出させるためとはいえ、その時だけしか成績が上がらなかったので、安易に口約束したことを失敗したなと思いました。
それ以降、口は災いの元と心に戒めて軽はずみな約束はせず、慎重な対応をするようになりました。
しかし、最近は自ら勉強に取り組んでいて、毎日勉強する時間も増えているので安心しています。
頑張っている姿を見ると、ついつい何かしてあげたくなりますが、何か買ってあげるなどの約束はしないようにしています。

口は禍の元とされるニュース、実際にはどうか?

よく政治家の失言・舌禍事件など言われるものがマスコミを通じて報じられます。
まさに口は禍の元という実例かのように一見すると思えてしまうニュースですね。

しかしそれらの発言の少なくない割合について、その政治家の発した言葉を切り貼りしたMAD編集によって
実際には言ってなかったり真逆の意味にされたりするケースが頻発しています。
真かには本当に言い訳も弁護もしようのないどうしようもない発言もあるのも事実でしょうが、
こういった編集が相当な頻度でなされる以上眉に唾を付けて受け止めるのが妥当です。

例えば最近の例では、選挙前に安倍首相が野党について
「選挙のためなら何でもする、こんな人たちに負けるわけには行かない」
という感じの言い回しだったのが報じるニュースのテロップでは
「安倍首相『選挙のためなら何でもする』」という感じに切り取られているわけです。
これでは安倍首相自身が選挙のためなら何でもするような人という意味になってしまっています。

まあ変な編集のされにくい言い回しや言葉選びが重要と言う意味では口は禍の元と言えるかもしれません。
我々が普段やらかしうるような、失言で人を傷つけたり怒らせたりするのとは別次元の話ではありますけどね。

口は禍の元で舌は身を斬る刀

「口は禍の元」の語源は、宋や元の時代の中国の書物「古今事文類聚(集)」です。
「口は是れ禍の門、舌は是れ身を斬るの刀なり」から前半部分を簡単にして、口は禍の元と短く表現するようになったようです。
「雄弁は銀、沈黙は金」という言葉もありますが、大抵の人は多くを語らせればボロがでるウッカリ者です。
「黙秘権を行使します」や「記憶にありません」が連発されるのは、弁護士に言い含められた悪人の大きな特徴と言えるでしょう。
どれ程に怪しくても疑わしいだけでは罰せられないという何とも姑息な手段に思えますが効果はあります。
ただし法律上は逃れられても社会的信頼は著しく損なわれるので、とても薦められる手段ではありません。
「言わぬが花」も似たような言葉に思われますが、こちらは「言及しないほうが趣きがある」という意味で少し違います。
あけすけな物言いは、知らぬ間に不興を買っていることがあります。
時には何気ない一言が刃となって心に深い傷を残すことすらあるのです。
世の中は、斬りつけられても平気の平左で済ませてくれる度量の大きい人ばかりではありません。
カチンとくる一言がどのような禍の元になるかも知れないのです。
日々何気なく使われる言葉ですが、相手の心にまで届いてしまう言葉の使用には十分な吟味が必要と言えるでしょう。

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