親しき仲にも礼儀あり

【漢字】親しき仲にも礼儀あり
【読み】したしきなかにもれいぎあり
【意味】いくら親しい友人でも最低限の礼儀はするもの。
【例文1】毎回遅刻してくる友人に嫌気がさした。親しき仲にも礼儀ありだ。
【例文2】ありがとうも言わなくなった。親しき仲にも礼儀ありだと言うのに。
【例文3】ドタキャンが多くなり親しき仲にも礼儀ありだ。

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「親しき仲にも礼儀あり」を実際に守れているだろうか

親しいということは、扱いを雑にしても良いということではないです。
多少のわがままも場合によっては聞き入れられることもあるかもしれませんが、日常的に挨拶や礼儀を欠くのはいかがなものでしょう。
挨拶は本来的に意識的にするものではなく、自然に行われるべき所作のはずですが、それが実際にできている人は少ないように思われます。
このことは簡単に確かめることが出来るでしょう。
食事のはじまりの「いただきます」やお茶を淹れてもらったときの「ありがとう」が意識せずに自然と出てくるならば問題ありません。
挨拶の言葉を発生できなかったり、何とか挨拶したものの自分や周囲の人が不自然に思うようならアウトです。
挨拶が自然に出来るかどうかは日頃からの積み重ね、慣れに左右されるのです。
親しくなるのにも時間はかかりますが、挨拶が自然に受け入れられるようになるのも時間が必要なようです。
抜群の演技力で自然な挨拶を演出してみても、周囲の人たちからすれば君が悪い以外の何物でもないでしょう。
顔と名前を知っているだけの間柄でも、日常的に挨拶を交わす程度の礼儀は守るべきと思われます。
親しい仲にも礼儀ありと言われるくらいなので、ただの知り合い以下の扱いをするような事は避けるべきです。

親しき仲にも礼儀ありとは言ったものです

皆さんが思い浮かべる『親しい仲の人』とは一体どのような人でしょうか。家族、友人、恋人、それは様々だと思います。恐らく『親しい仲の人』が相手だと、他の人と接しているときよりも気が緩んだり、心が打ちとけているため、つい甘えてしまうこともあるのではないでしょうか。ですが人間関係とは、築いていくのは長い時間の積み重ねが必要であるにも関わらず、壊れるときは一瞬で壊れてしまいます。

たまにあるのが「親しい仲だから」ということを免罪符にして、無理な仕事を押し付けてしまう場合です。最初は相手も引き受けてくれるかもしれませんが、これを何度も繰り返していくと、ある日突然仕事を頼んでも、断られてしまうことがあります。また「親しい仲だから」と思って、面白がって色々相手に冗談を言っていたつもりが、相手にとってストレスとなっていることがあります。この場合も、相手が我慢の限界に達してしまったら、急に連絡が取れなくなってしまうなどの恐れがあります。

このように人間関係を壊さないようにするためには、親しき仲にも礼儀ありといった言葉のように「いくら仲が良い相手だからといって、何でもして良いわけではない」ことを肝に命じておきましょう。自ら人間関係を壊さないよう、どんなに親しい相手でも、いったん「こういうことをして問題はないか」を考えてみても良いかもしれませんね。

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