糟糠の妻

【漢字】糟糠の妻
【読み】そうこうのつま
【意味】糟糠とは米のかすとぬか。つまり粗末な食事。貧しい時代から苦労を共にした妻。
【例文1】糟糠の妻に迷惑をかけてきた。
【例文2】糟糠の妻を大事にする。
【例文3】糟糠の妻で1日1食で過ごす。

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現代の「糟糠の妻」

「糟糠の妻」という言葉は「後漢書宋弘伝」に出てきます。糟糠は酒かすとぬかのことで粗末な食べ物のことを表しています。「後漢書」には「糟糠の妻は堂より下さず」と記され「貧乏な時代から連れ添い苦労を共にしてきた妻は夫が立身出世した後でも家から追い出してはならない」と説いています。つまり、「糟糠の妻」とは貧乏で食べる物にも困窮し、酒かすや米ぬかを食べるような苦労の中で連れ添い、夫を支えてきた妻」のことなのです。

「後漢」は前漢の景帝の6世の孫が王モを滅ぼして漢を再興、洛陽に都を移して光武帝と称してから献帝に至るまで十三人の帝の治世を指す。東漢ともいいます。「後漢書」二十四史のひとつ。「後漢」の事績を記した歴史書。本紀が十巻、列伝八十巻は南朝の宋の范曄(はんよう)の選でり、志三十巻は「続漢書」の志を代用したものです。ちなみにその中の「東夷伝」には倭(わ)の記述があります。現代、「糟糠の妻」が話題になるのは芸人や役者、歌手など下積み生活が長く、日の目見るまで時間のかかることが多い職業の方が、一躍脚光をあびて人気者になった時に、苦労の中で夫を必死で支えてきた奥さんが取り上げられて、こう称されます。但し、糟糠の妻が苦労に見合う評価を夫にされているかは残念ながら定かではありませんが、苦あれば楽ありで過ごせていることを祈ります。

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