異口同音

【漢字】異口同音
【読み】いくどうおん
【意味】多くの人が口をそろえて同じ事を言う。
【例文1】彼女は賢いと異口同音の声を聞く。
【例文2】異口同音で賛成を得る。
【例文3】異口同音で称賛する。

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異口同音だからといって正解とは限らない

何か話し合いをしていて、どうしても議論がまとまらない場合は、最終的に多数決をとることもあると思います。そしてそのときに決定された案は、他の案よりも僅差で票数を得られたものもあれば、大差をつけられて票数を獲得できたものもあるでしょう。ですが異口同音の案だからといえども、その案が必ずしも正しいとはいえません。

歴史上に名を遺した偉人というのは、その偉人が生きていた頃に既に評価を得ていた人もいますし、反対に生前は批評されてばかりで、死後にようやく再評価がされたという人もいます。死後に良い評価を得られた人物というのは、生きていた頃は『大多数から』悪いものだと思われていた人だっているのです。特に中世の西洋では、科学の分野においては国の思想と噛み合わないこともあったため、現代の科学からすれば大発見と言えるようなことであっても、中世の当時では多くの人から忌避されていたものもあります。

このことから、たとえ異口同音に悪評を得ていたといても、それが決して正しい結論とは言えないことが分かります。たとえ大多数の人が同じ意見を言っていたとしても、よく検証してみれば、異なる結果が出てくるかもしれません。大多数に左右されるのではなく、何事も自分の目で確かめてみるのが良いのではないでしょうか。

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