男心と秋の空

【漢字】男心と秋の空
【読み】おとこごごろとあきのそら
【意味】男心は秋空のように移りやすいもの。
【例文1】彼女がいるのに綺麗な女性を目で追う彼氏は男心と秋の空だ。
【例文2】女性にボディタッチされるだけで男心と秋の空だ。
【例文3】ごめんなさい、男心と秋の空でした。

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移り気なのは男性も同じ?「男心と秋の空」

「女心と秋の空」と言う言葉は、誰でも聞いたことのある身近な言葉です。
「笑ったり泣いたり、女性の心は何とも移ろいやすく、とらえどころがないなあ。まさに女心と秋の空だ」などといった感じに、よく使われています。
しかし何と、同じような意味合いで「男心と秋の空」という言葉が存在することは、案外知られていないかもしれません。
「女心」だけじゃないのか、と驚かれる方もいることでしょう。
もともと、この「男心と~」という言葉が生まれたのは江戸時代のことだそうで、社会は男性の浮気や不倫に関して本当に寛大でした(女性の浮気などは厳しくとがめられたそうですが)。
男性が既婚であっても例外なく、あちこちの女性に声をかけたり関係をもったりすることが非常に頻繁に会ったらしく、そのように一人の女性に定まらない、移ろいやすい男性の心を指して「男心と秋の空」という言葉が生まれたとのことです。
「秋の空」という言葉が使われていることについては、やはり秋という季節はほかの季節に比べて、天気がコロコロと変わりやすいから、それになぞらえた、ということのようです。
浮気性の男性の多さ、そしてそれが寛大に許されていた社会背景が元となり生まれた言葉なんて、女性たちにはなんとも複雑な気持ちで受け止められそうですね。
あなたがもし女性なら、周囲に浮気性の男性がいた場合、「男心と秋の空ね」とちくりとくぎを刺すのもいいかもしれません。

男心と秋の空も女心と秋の空も同じで

『男心と秋の空』というのは『男性から女性への愛情は、秋の空模様と同様に変わりやすい』という意味を持っています。『女心と秋の空』という言葉もありますが、こちらは『女性から男性への愛情は、秋の空模様と同様に変わりやすい』という意味です。どちらも『異性への愛情は変わりやすい』ということですね。しかしこのようにほとんど同じ意味であるなら、なぜわざわざ別々の言葉になっているのでしょうか。

実はおおもとを辿ると『男心と秋の空』という言葉が先に生まれ、この言葉から派生したのが『女心と秋の空』だと言われています。もとは『男心と秋の空』しかなかったのだと思うと、『男心と秋の空』も『女心と秋の空』も、性別が異なることを除けば同じ意味であるにも関わらず、別々の言葉になっている理由が分かりますね。

それにしても男女問わず、『人は異性への愛情が変わりやすい』ということが昔から言われていたのだと考えると、ちょっと複雑な気持ちにもなります。しかし自然界では一夫多妻制の生き物だって多いですし、日本だって歴史を辿れば一夫多妻制だった時代もあります。それに今でも一夫多妻制の国はあります。生涯でただ1人を愛するというのは、とても難しいことと言えるかもしれません。

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