李下に冠を正さず

【漢字】李下に冠を正さず
【読み】りかにかんむりをたださず
【意味】李(すもも)の木の下で冠を被りなおそうと手を伸ばせば李を盗ろうとしてるような誤解を与えるたとえから、疑わしく思われるような行動はすべきではないという戒め。
【例文1】洋服売り場でキョロキョロ友人を探していると、李下に冠を正さずで万引き犯と間違えられた。
【例文2】孫の迎えを校門で待つよう初めてお願いされたので、李下に冠を正さずで堂々としておく。
【例文3】花粉症でマスクに眼鏡に帽子は李下に冠を正さず不審者に思われる。

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万引きを疑われ李下に冠を正さずを痛感

李下に冠を正さずとはすももの木の下で冠をかぶりなおそうと両手を挙げれば李を盗ろうとしたと疑われるものである。疑われるような言動は慎むべきたということです。
まさにその通りだと思いました。

私はいつもの近くのスーパーへ買い物に行きました。
カートを押して店内をグルグル回っていました。途中お友達に会い、立ち話をしたり、献立が決まっておらず、さらに空の買い物カートを押しながら買い物しようとしていました。スマートフォンで計算したり、ラインをしたり、その都度ポケットやバックの中にスマートフォンを入れました。
私は買い出しを済ませレジに向かいました。
レジで精算をしてお店の外に出ると、一人の店員に呼び止められました。
「お客さん、支払い前のお品はないですか?」と言われ、私ははあ?と思いながらも
「事務所までよろしいですか?」と言われ、私は事務所まで連れて行かれました。
事務所に着くや否や店長らしき人物が「清算済みでない商品がありますよね?バッグの中身とポケット中を確認されてください」と言いいました。
私は無実だと言いきれたので堂々と見せてあげました。当然どこ探しても精算前の商品なんか出るわけありません。防犯カメラも確認して私が疑わしい動作をしたことにより万引き犯と勘違いしたということが証明できました。声を張り上げて文句を言ってやりたいと思いましたが、毎日利用するスーパーですので、一言だけにしました。李下に冠を正さずですが、きちんと確認してから声をかけてほしいものですね。

李下に冠を正さずとは

瓜田に履を納れずと一緒に使われます。四字熟語で「瓜田李下」としても使われています。
李(すもも)の下で冠をかぶり直すために手を上げると、李を盗ろうとしているような誤解を与え、また瓜畑で脱げた履(くつ)を探していると瓜を盗もうとしていると疑われるというように、疑わしいまねはする物ではないという教えです。出典は「古楽府・君子行」です。
落語の怪談牡丹灯籠(三遊亭圓朝)の中にも、女性の所を夜に訪ねる男性に対し、瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず位は弁えておりましょうに。という場面があります。もっとも、この女性は幽霊なのですが。
現代においてもしかりです。疑わしい行動をして失敗をする人は結構いるのではないでしょうか。例えば、書店やスーパーで万引きをしていないのに、疑われてしまう人がいます。そういう人は、普段からきょろきょろと周囲を窺ったり、大きなバックを持っていたりします。そんな些細なことと思われることが、疑われる理由になるのです。大きな犯罪にしても同様です。まず、疑われる人は普段からなにか挙動が不審なのです。
まさに、瓜田李下です。ちょっとしたことかもしれませんが、不愉快な思いをしないためにも、自分の行動を振り返って見ましょう。

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