同じ穴の狢

【漢字】同じ穴の狢
【読み】おなじあなのむじな
【意味】悪事を働く仲間同士をいう。
【例文1】夜な夜な出歩くと同じ穴の狢に会う。
【例文2】同じ穴の狢のにおいがプンプンする。
【例文3】同じ穴の狢に詐欺話を持ちかけられた。

同じ穴の狢をテーマにした記事

「同じ穴の狢」を恐れた高野長英

同じ穴の狢とは同じ仲間、多くは悪い仲間の事です。
「同じ穴のきつね」とも言います。狢はアナグマのことですが、混同してタヌキのことを指す場合もあります。1828年、オランダ商館医であったシーボルトが帰国の際に、持ち出し禁止の日本地図(伊能忠敬の作成した地図の写し)を持っていたために、国外追放処分を受けました。有名なシーボルト事件です。地図を渡した幕府天文方の高橋景保らの関係者も処罰され、高橋は獄死しました。この翌年、シーボルトが持ち出したと思われる「古山陵之図(こさんりょうのず)」がオランダ、ライデン国立民族学博物館に所蔵されていますが、この天皇陵の図は故意に古墳の名称、大きさを違えて書かれているのではと言われています。蘭学者の高野長英がが製作途中で事件が起きるのを察知し、一緒に処罰されるのを恐れ、地図として使えなくするために、わざと杜撰に作った可能性が高いとする説が発表されたのです。シーボルトの鳴滝塾で学んでいた高野長英にすれば、恩師が帰国の土産になどと頼まれれば断ることもできず、さりとて鎖国している国の地図が諸外国の手に渡れば戦争になった時に、圧倒的に不利になりますから、幕府が禁止していることも知っている。「同じ穴の狢」と見られることを恐れた彼の苦肉の策だったのかもしれません。

子供が私と同じ穴の狢だったことに気がついた話

夏場は、朝仕事に行く前と夜との2回シャワーを浴びています。汗臭い事が嫌な点と、頭がすぐに痒くなるなどの理由があって1日2回にしています。
一見清潔に見えますが、ここ数年入浴時に垢擦りを使わない時が多くなり、最近ではほとんど石鹸の泡だけで身体を洗うようになっていました。
面倒くさいという気持ちから、いつの間にか垢擦りを使わなくなってしまい、入浴時間の早さに妻からしっかり洗っているか怪しまれていました。
ある日、久しぶりに早く帰宅できたので、子供とお風呂に入ったら垢擦りを使っていなかったので、自分の事を棚に上げて使うように注意しました。
注意した以上、自分も改善しないといけないと思い、それ以来垢擦りを使うようになりましたが、子供は垢擦りを使っていないらしくて、妻から同じ穴の狢と言われました。
習慣化しないと中々身に付きませんが、垢擦りを使わないと色々なデメリットがある事に気がつきました。一つは、洋服がすぐに臭くなるという点で、次に背中が痒くなる頻度が増えるなどです。
背中は特に手が届かない分垢擦りは大切で、背中の肌の環境が悪くなると、背中にきびの原因にもなります。
これらの経験を元に、今は必ず垢擦りを使うようにしています。また、同じ穴の狢にも使うように教育しています。

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