塗炭の苦しみ

【漢字】塗炭の苦しみ
【読み】とたんのくるしみ
【意味】泥にまみれ炭で焼かれるような耐え難い苦しみ。
【例文1】夏場のマラソン合宿は塗炭の苦しみだ。
【例文2】経営難で塗炭の苦しみだ。
【例文3】食べる物もなく塗炭の苦しみだ。

塗炭の苦しみをテーマにした記事

情報化で見えにくくなった塗炭の苦しみ

日本は情報化社会と言われて久くなり、さまざまな情報を手軽に手に入れることができるようになりました。
かつてはテレビやラジオなどで得ていた情報はSNSでリアルタイムに拡散され、瞬時に見られるようになっています。
またそのようなリアルタイムで投稿できるツールを使うことで世の中の動向を把握することもできるようになりました。
しかしさまざまな情報を得られるようになったことで人間が本来持っていた想像力がどこかへ消えてしまったような印象もあります。
たとえば先日の甲子園では仙台育英の選手が相手チームの選手の足をわざと蹴ったのではないかと話題になりました。
その瞬間をとらえた映像が批判の声とともにどこまでも拡散され、たちまちニュースになっていきました。
真相のほどは定かではありませんが、甲子園に出場するチームは塗炭の苦しみを乗り超えて、高校生活のすべてをかけるような努力をしていることと思います。
それにも関わらず目に見えることだけを信じて疑わず、安易に批判の声をあびせるのはあまりにも無責任な行為に思えるのです。
騒動の渦中にあった選手は次の試合には出場せず、チームは敗退してしまいました。
彼がどんな思いで最後の試合を見つめていたのかと思うと、悲しくなってしまいました。

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