滅相もない

【漢字】滅相もない
【読み】めっそうもない
【意味】とんでもないと否定する。相手が言った事に対して謙遜的な否定言葉。
【例文1】そんな滅相もないお話です。
【例文2】まだまだ半人前で滅相もないです。
【例文3】いえいえ滅相もないです。

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もとは仏教の考え方から来ている「滅相もない」

「滅相もない」という言葉を聞いたことのない人は、おそらくいないのではないでしょうか。
日本人ならば誰でも一度は聞いたことがあると思います。
自分では口にしたことがなくても、例えば時代劇などで、相手の言葉を否定する場面などに「滅相もない」という台詞をよく聞きますよね。
相手の言うことを、「とんでもない」「ありえないことです」といった意味合いで否定するこの言葉、誰にでもなじみはありますが、ところでこの言葉の正確な由来を知っている人はどれだけいるでしょうか。
「滅相」とは、実は仏教から来たことなのです。
仏教では万物の移り変わりを四つの段階で考えているのですが、それぞれに、何かがこの世に生まれ出ることを「正相」、物事が変化することを「異相」などと読んでいます。
その中の一つに数えられる「滅相」は、存在が消えてなくなってしまうことを指し、そこから「ありえない」「とんでもない」といった意味合いで使われることになりました。
とんでもありません、などという言い方に比べて、同じ否定の気持ちを表す言葉でも「滅相もない」はかなり時代がかった言い方に聞こえますが、日常会話などでよく使われる言葉であることに変わりはありませんので、適切に使いたいものですね。

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