立っている者は親でも使え

【漢字】立っている者は親でも使え
【読み】たっているものはおやでもつかえ
【意味】急ぐ時、そこに立っている人が親でも遠慮なく用事を頼む。
【例文1】車に忘れ物をした。ちょうど母が出かけるので、立っている者は親でも使えでついでに持ってきてもらう。
【例文2】先輩が出先だというので、立っている者は親でも使えで用事を頼む。
【例文3】申し訳ないが、立っている者は親でも使え。

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我が家流の立っている者は親でも使え

立っている者は親でも使えという諺は、できた当時はまだ親に威厳がある時代だったと思うのです。
困っていたり急いでいる時は、たとえ崇めたてるべき存在の親にさえ用事を頼んでいいという意味だと思うのですが、今の時代、親に威厳なんてありません。

もちろん他の家のことまで分かりませんが、少なくとも我が家では、当の親である私は二人の子どもから全く崇めたてられていません。
母親とは家政婦のセカンドネームくらいにしか思っていないようです。
だから子ども二人にしてみたら、立っている者は親でも使えではなく、立っている者は親なら使え、といったところです。

それならばと、こちらも次の一手です。
我が家は一年中こたつの台をちゃぶ台にしているのですが、座り込んでいる時に、一々立ち上がって物を取りに行くのは面倒なものです。
そんな時、子ども部屋から出てきた子どもにむかって、「立ってるものは子どもでも使えだ、台拭きを持ってきて、お願い」と言うわけです。
もちろん子どもはムッとしますが、結局用事をしてくれます。

夫が通りかかった時も、ちょうど良かったとばかりに「立ってる者は旦那でも使えだ」と言ってお願いごとをします。
そうこうするうちに、立ってる者はシリーズが我が家で流行し、案の定、私もお見舞いされてます。
立ってる者は母さんでも使え、のようにです。

諺は為になるだけでなく、変化をつけると日常が楽しくなるかも?でした。

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