四方八方

【漢字】四方八方
【読み】しほうはっぽう
【意味】ありとあらゆる方向・方角。
【例文1】噂が四方八方にすぐ広まる。
【例文2】犯人グループが四方八方に逃げる。
【例文3】GWは四方八方から集まる。

四方八方をテーマにした記事

現実に、蜘蛛の子を散らす様子を見たら…

蜘蛛の子を散らすという言葉の意味は、大勢が一斉に四方八方へと散って逃げ出す、という意味です。
子どもの頃から、本を読むのが好きだった私が、この言葉に初めて触れたときのことは覚えていませんが、意味を知ったのは、それから大分時間が経ってからのことだったと思います。
その意味を初めて知った時点でも、私はまだ蜘蛛の子を散らす状態というのが、正確には想像できていませんでした。
何しろ、蜘蛛の子が散る様子を見たことがないので、仕方ありません。
それから数年が経ち、窓掃除をしていたら、隅に蜘蛛の糸が固まったような塊を見つけました。
何の気なしに雑巾で取り除こうとしたら、その塊を潰してしまったらしく、
中から小さな蜘蛛がたくさん現れ、散り散りとなって逃げるではありませんか。
その数の多さと動きの速さに、思わず鳥肌が立ちました。
逃げ遅れて窓の枠などにしがみついている蜘蛛の子を、雑巾で窓の外に払い落としながら、
「これが蜘蛛の子を散らすということか…」と、しみじみ納得したことをよく覚えています。
夏の朝には、夜の間に一生懸命張った巣をことごとく払い落とされる蜘蛛が、ときどき気の毒になります。
しかし、散り散りに逃げた蜘蛛の子の数を思い出すと、
我が家に巣を張る蜘蛛の一匹や二匹を気の毒がっても、蜘蛛全体にはなんの影響もない、とも思ってしまいます。

四方八方周りへの気配り

毎年秋の敬老の日あたりになると私の町の近所の神社で秋祭りがあります。東京23区外ですが、一応東京都でこういった昔ながらのお祭りが続いているのです。一日目は子どものおみこしが町内を練り歩きます。少子化とは言いますが、結構な人数の子どもたちがおみこしを担ぐ姿は毎年見ていて微笑ましいものです。神社の境内には小さいながらも食べ物屋さんや射的、輪投げなど簡単なゲームを楽しめるところがあります。毎年このお祭りの目玉はビンゴゲームです。一等商品が結構豪華でその年にみんなが欲しいであろう家電や自転車などが景品になります。景品が豪華なので他の町からもビンゴ目当てで大勢お祭りに遊びに来てくれます。なのでお祭りの経費は全て町内会から出ているのですが、一等商品を当てるのは他の町の人というパターンになっています。それでも神社に沢山人が集まってくれて楽しんでもらえるならと毎年町内会主催でお金を出してお祭りは続けられています。
ただ一つちょっと心配りをしてほしいなと思う事があります。たった二日間とはいえカラオケやビンゴゲーム、盆踊りの音が四方八方に響き渡ります。せめて神社の近所の人には「お祭りでご迷惑をおかけします」のご挨拶があってもいいのかな?とちょっと思ってしまいます。四方八方周りの人への気配りって大切だと思います。

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