身に付ける

【漢字】身に付ける
【読み】みにつける
【意味】学問や技術を習得する。
【例文1】海外留学をして英語力が身に付いた。
【例文2】母の手伝いをしながら料理が身に付いた。
【例文3】花嫁修業を身に付ける。

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いくつになっても、新たなことを身に付けることができる

「人は一生勉強をして成長していくものだ」と言った人がいました。
確かに年齢に関係なく、人は一生学んでいくことができます。

何かを身に付けるには遅いということはないのかもしれません。
しかし、年齢を重ねていくと、新たに何かを身に付けるということが少なくなっていくような気がします。

世の中には自分が知らないたくさんのことがあります。
若いうちは何でも吸収しようとしますが、中年以降になってくると、日々の忙しさや体力的なことを理由に、新たに何かを身に付けようとはしなくなっていきます。

しかし、いくつになっても新たな何かを身に付けようとしている人は、周りが見ても輝いて素敵に見えます。
好奇心や向上心が、その人を輝かせて見えるのだと思います。

私が通信制の短大に通っていた時、同級生の中には定年後に新たな知識や技術を身につけようと学んでいる人たちがいました。
私はそのバイタリティーに感服してしまいました。

若い時はお金や暇がなくて、やりたかった勉強ができなかったのかもしれません。
定年後の第2の人生を充実させる一つとして、再び学ぶことに意欲を燃やしているようでした。

私はその時、人はいくつになっても何でも見に付けることができるのだと思いました。
健康寿命が延びている現代では定年後の人生のために、新しいことを身に付けていくことも当たり前になってきているのかもしれません。

「身に付ける」と「身に着ける」

身につけるとは、身体に衣類や物品を装着する、または知識や技術を習得した状態のことを表現しています。
そこで問題となりそうなのが、漢字表記で「付ける」と「着ける」のどちらが正しいのかということです。
「付ける」には付属・付帯など、二つの物をびたりと接触させておくイメージがあります。
「着ける」だと装着する・着るという印象が強く、「知識や技術は装着するものか?」という曖昧な疑問が発生しそうです。
身体に物を装着する場合は「身に着ける」で、知識や技術の習得は「身に付ける」のほうが何となくあっているような気もします。
「つく」「つける」という言葉は発音が同じでも意味が違う場合が多々あるので使う状況によってはかなり面倒なことになります。
使用場面によってあれこれ考えるのが面倒になると、最終的にはひらがなで表記して一件落着してしまいそうです。
「人の後について行く」の「ついて」の部分は何と漢字変換すれば正しいのかと悩んだ人もいるでしょう。
密着するように着いて行くのか、付き従うように付いて行くのか悩ましいところです。
間違った日本語を使った瞬間に警報が鳴る御守りでも身に着けていれば正しい日本語も身に付きそうですが、そんな珍妙な品を開発する人物は現れそうにありません。

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