目の黒いうち

【漢字】目の黒いうち
【読み】めのくろいうち
【意味】瞳が黒いという意味で生きているうち。
【例文1】ワシの目の黒いうちは勝手な行動は許さん。
【例文2】目の黒いうちに嫁さんをもらってくれ。
【例文3】目の黒いうちに孫の顔を見せてくれ。

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「私の目の黒いうちは・・・」という言葉も聞かなくなりました

一昔前の親父が言う言葉で、目の黒いうちというのがありました。
最近は家長である父親の存在も変わってきているので、この言葉もあまり聞かなくなったような気がします。

少し前にドラマの再放送を見ていると、父親像が随分と変わってきていると感じます。
今でもある一定以上、上の世代の男性は一昔前の父親像のままという人もいます。

しかし、若い世代を中心に、父親の意見は絶対的という意識はなくなってきていると思います。
それよりもむしろ夫婦共働きの家庭が増え、家事も夫婦や家族で分担して行う家も少なくありません。

また、家のことを決める権限も父親だけではなく、家族会議で決めるという家も増えてきているように思います。
さらに時代が進んでいけば、そのうち「私の目の黒いうちは許さん」という言葉も死語に近くなっていくのかもしれません。

私は男女平等が当り前の時代に育ってきたこともあり、親世代よりも上の世代との価値観のギャップを感じることがあります。
そのため、年配の人がいる場面では同世代や若い世代のやり方ではなく、年上の世代に合わせた対応が必要だと感じています。

父親の威厳がなくなってきはいますが、ジェネレーションギャップから来るさまざまな社会問題も浮上しています。
なかなか難しい問題ですが、お互いが思いやりの気持ちを持つことで、上手く納まることも多いのではないかと期待しています。

目の黒いうちは…と慣用句で使われる言葉の意味

「私の目の黒いうちは好き勝手させないよ!」と言う台詞を一度はドラマや芝居で聞いたことがあるのではないでしょうか?
この台詞の意味は死んだら白目をむくことが多いので「瞳の黒いうち」=「生きてるうち」ということです。
要は私が生きてるうちは好き勝手させないよ、という意味なんですね。

このように日本人は瞳の色や目に関わる言葉で様々な感情などを表現してきました。
例えば「白い目で見る(見られる)」ですね。冷淡な目つきで見る、蔑まれる、と言う意味があります。他にも「目の色を変える」「目を白黒させる」など聞いたことがあるのではないでしょうか?

日本人と同じように外国でも瞳の色で様々な表現をしている慣用句のようなものがあります。
「black eye」は直訳すると「黒目」「黒い目」ですが、「目の周りの黒いあざ」と言う意味があります。そこから転じて「恥」や「不名誉」という意味でも使われるそうです。なので黒い目を表現するときに「black eye」と言っても伝わらないので要注意です。
もし黒い目、と伝えたい時は「dark eye」が正しい表現となります。

またロシアでは「黒い瞳」はロシアでも最も有名なうたのタイトルにも使われ、その歌の中でロマの女性の煽情的な魅力の象徴として表現されました。
この歌だけではなく「黒い瞳」への情熱的な思いを描いた小説や詩が多く、ロシアの中では黒い瞳=抗いがたい魅力として認識されているそうです。

瞳の色、1つの表現でも国によって様々な意味があり面白いですね。

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