手を握る

【漢字】手を握る
【読み】てをにぎる
【意味】力を合わせて協力する。
【例文1】横断幕をクラス全員手を握って完成させる。
【例文2】兄と手を握って共同経営者となる。
【例文3】手を握って試合に臨む。

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「手を握る」

「手を握る」とは、利害が一致する相手と結託・共謀する時の同盟関係を指します。一人で対抗勢力に立ち向かえば勝ち目がないのなら、その相手と同様に敵対している誰かと協力し合う事で、道が開けるかもしれないのです。それなら例え一時的でも手を組む事でライバルの一角を崩した方が後の戦略も立てやすくなり、何なら手を組んだ相手さえ後から料理する事も容易かもしれません。尤も手を組んだ相手も同じ考えかもしれませんので、倒したい相手が一緒でも決して油断しない方が身のためと言えます。お互いに思う所あって手を握ろうとするのですから、細かい柵は置いといて目の前の大きな目標を、まずは達成する事に重きを置く考え方が時に役立つ事があるという事です。本当に気の合わない人間と同盟を結ぶのは相当難しい話ですし、何かしら相手の見どころが見い出せていないと、そもそも手を組もうとは思えません。もちろん手を握った結果、やっぱりコイツとは合わないと再認識するかもしれませんが、それでも背に腹は代えられない状況なら、仕方のない選択と言えます。手を握るという言葉のイメージからはどこか悪巧みの匂いを感じるのですが、強大な勢力に対抗するにはそうする事も時には必要な措置なのです。

手を握る娘

うちの娘はよくわたしの手を握る。
わが子の手を握るのは当たり前のことなのですが、うちの娘はもうすぐ20歳なのであります。
となりに座ってテレビを見ている時、会話をしている時、一緒にショッピングに出かけた時、彼女はわたしの手を握るのです。
そして必ず言います。
「握り返して!」
もう一度言います。彼女はもうすぐ20歳です。
理屈っぽくて我が子ながら、難しい子だなと思います。
屁理屈が多く、扱いづらい子どもです。
小さい頃はとても素直で、手のかからない子どもでした。
その分、上の子に手がかかりましたが、今は反対です。
上の子は物わかりがよく、よくわたしと娘の口論の仲裁をしてくれ、丸く収めてくれます。
普段は上の子が不在なので、口論が始まると収まらないし、何日も会話をしないこともあります。
親子であっても人間。性格の合う、合わないってあるんだなぁと実感します。
でも喧嘩をしていない時、彼女はわたしの手を握るのです。
口論の時はものすごく憎たらしいし、わたしの気持ちが全く伝わらない宇宙人のような感覚になるのですが、そっとわたしの手を握るとき、娘をとても愛おしく思います。
これが家族なのだろうと実感します。
悪いところも無条件に受け入れることができるのは家族だけなのです。

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