目鼻が付く

【漢字】目鼻が付く
【読み】めはながつく
【意味】人形に目と鼻を付けると大体の完成イメージが湧くように、うまく見通がつくという意味。
【例文1】立地条件がそろって起業の目鼻が付く。
【例文2】商談成立の目鼻が付く。
【例文3】3D画像で目鼻が付く。

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「目鼻が付く」よりも「目口が付く」の方がピンとくるかも

「目鼻が付く」というのは、たいへん面白い表現ではないでしょうか。
「今回の仕事も、これでようやく目鼻が付いた」とか、「君の努力のおかげで、なんとか目鼻が付いたよ」というように使われます。「大体の見通しがつく」とか「やっていることが成功できそうな見通しになった」という意味と考えていいでしょう。
しかし、どうしてそれが「目鼻が付く」なのか。これは、絵画や彫刻、人形制作など、人間の顔を表現する場合に、目と鼻を付けると、その表情がおおよそわかることに由来しているようです。
なるほどと思いますが、私はふと、「そうだとすると、『目鼻』よりも『目口』にした方が、より適切な言葉になるのでは?」と思いました。人間の顔のパーツの中で、表情をもっともよく表すのは目と口でしょう。
例をあげます。さくらももこの『ちびまる子ちゃん』。主人公のまる子の顔には鼻が描かれていません。親友のたまちゃんも同様です。改めて調べてみたところ、まる子ちゃんの一家の中で鼻を描いてあるのはおじいちゃんだけ。
他の家族は全員「鼻なし」なのです。
つまり、人間の表情は、鼻を省略してもじゅうぶんに表現できるということ。逆に、「鼻を省略することで、その人のイメージを明瞭にする技法もある」ということができるでしょう。
しかし、口を省略してしまうと、表情がわかりにくくなくなってしまいます。ですから、「目口が付く」にした方が、言いたい意味がよりはっきり伝わるように思うのです。

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