峠を越す

【漢字】峠を越す
【読み】とうげをこす
【意味】危険な状況から逃れる。困難を乗り越える。
【例文1】術後の峠を越したので一安心した。
【例文2】今夜、峠を越せば大丈夫。
【例文3】峠を越す事を願う。

峠を越すをテーマにした記事

峠を越すの言葉の意味と使い方

峠を越すという言葉の意味は「勢いが最も盛んな状態から衰え始める事」を言います。
一方で私達が日頃この言葉を使う場面としては若干意味合いが異なっていると考えます。私達の使い方としては、人が生活して行く上では様々な困難や問題を抱えながら日頃生活を送られていると考えます。その際に、目の前に立ちはだかった困難や問題をどの様に解決して行くか、又、解決までの過程を「山道」に例えた言葉で、問題の解決が1歩ずつ進んで行く事を、この「山道を登って行く」事として表しております。更に最終的に全ての問題が解決出来た時、目の前の困難や問題が解決出来た事になり、山道を登りきった先にある「峠」を越えた事に例えて使用するケースがその大半を占めております。

 

具体的に使用される例としては、ご家族等が病気等で緊急的に入院したり手術を受けたりした後、最悪の危機的状況(例えば危篤状態)を乗り越えた時に使用したり、仕事の上でも進めている大規模プロジェクトが様々な問題に直面しながらも、全ての改善点をクリアー出来た後最悪のプロジェクト消滅や、失注等の危機から脱出できた時等に使用しております。この使い方はこの言葉の本来持つ意味合いとは若干異なっていると考えます。この峠を越すと同じ意味合いの言葉としては、山を越す、ピークを過ぎる等が有ります。

峠を越すがなかなか治らないインフルエンザ

子どものころにインフルエンザにかかったことがあります。
最初はただの風邪のようにとらえていましたが、発熱と吐き気の症状が出てそのあとも微熱が長く続きました。
通常の風邪ですと発症してすぐに熱がピークを迎え、峠を越すと下がっていき、快方に向かいますが、私がかかったインフルエンザはなかなか症状が治まりませんでした。
医師の診察を経て、一週間近く学校を休むことになり、もちろんその間外出することもできずただ布団の中で横になっているだけという苦痛を味わいました。
微熱の状態が長く続くとそれに慣れてきてしまい、体はあまり辛さを感じないのですが決して本調子というわけでもなく、そのもやもやとした不調の感じがなんとも気持ち悪かったことを覚えています。
一週間も布団に横になっていると特にすることもなく、何日経っても微熱はなかなか引きませんでした。ひたすらラジオなどを聞いて過ごしていましたが、全く変わることのない景色のなかで長時間過ごすのは当時中学生だった自分にとっては退屈過ぎる日々でした。
インフルエンザで学級閉鎖になると休みになるため喜んでいましたが、いざ自分がかかるとこんなにもつらいのかと思い、それからというものもう二度とインフルエンザにはかかりたくないと予防接種の大切さを身に染みて実感しました。

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