頭から湯気を立てる

【漢字】頭から湯気を立てる
【読み】あたまからゆげをたてる
【意味】カンカンになって怒る。
【例文1】作業が進まず頭から湯気を立てる。
【例文2】ギャンブル好きの夫に頭に湯気を立てる。
【例文3】頭から湯気を立てて罵る。

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「頭から湯気を立てる」気持ちで言い放った言葉

国会議員が傍若無人な振る舞いをしたということで、連日のようにニュースやバラエティ番組で取り上げられています。
その様子が伝聞で伝わる分には、これほどまでの騒ぎにはならなかったと思うのですが、文明の利器はその場の様子をしっかりと録音していました。
女性議員は自分の秘書に対して罵倒したり、暴力をふるっていたといいます。
その暴言も、流行語大賞の候補になるのではないかと思うくらい、日本中に響き渡っています。
「このハゲ~!」というのは知らない人がいないくらいです。
それは秘書の度重なる失敗に対して「頭から湯気を立てる」気持ちで言い放った言葉だそうです。
いくら腹が立ったからと言って、自制心の無い国会議員と言うのはいかがなものでしょう。
言葉遣いという点でも、たくさんの人に言葉で国について伝えなくてはならないのが議員の仕事です。
暴力については、秘書が運転している最中に後部座席から殴りかかったというのですから驚きです。
運転中には異常音がしても不安になるのが運転をしている人です。
運転している体に突然触れられるのさえ運転の邪魔になります。
まして、殴られるとなるとたいへん危険なことです。
運転手が殴られたひょうしに事故が起きていたらと思うとゾッとします。

頭から湯気を立てる状態または状況

頭から湯気を立てるとは、言うまでも無く顔を真っ赤にするほど怒っている状況を表現しています。
実際には、いくら怒って顔が真っ赤になるほど血圧や体温が上がっても頭の上から湯気を立てるようなことなど有り得ません。
人間の身体から湯気が立つ状況は無くは有りませんが、情緒面の変化より他に必要な要素があります。
まず気温が低く乾燥している状態が必要です。
風呂上りなど特殊な状態でなければ人間の身体から蒸発する水分で湯気が見えることなど考えられません。
となると必要な温度差は、周囲の気温が低いことで用意できるでしょう。
さらにウインドブレイカーなどを着込み適度に運動して汗をかけば身体からもうもうと湯気が立ち上ります。
ここまでしないと人間の身体から湯気が立ち上ることなど観測できません。
ギャグ漫画などで怒りの表現として、顔に青筋がでたり頭から湯気が立つ表現がありますが、これは漫画特有のおおげさな表現です。
実社会で怒りを表現する場合、表情や発言内容がきつくなるくらいが精々というものです。
感情にまかせて怒鳴り散らしたり暴れたりすれば怒った本人の社会評価が低下するというのが昨今の社会常識になりつつあります。
指導力や責任能力まで疑われることになりかねないので、頭から湯気を立てるようなみっともない真似は避けるべきでしょう。

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