袂を分かつ

【漢字】袂を分かつ
【読み】たもとをわかつ
【意味】考え方が違ったり仲が悪くなったりして違う道に進む。長い関係を絶つ。
【例文1】40年連れ添った伴侶と袂を分かつ。
【例文2】経営方針を巡って袂を分かつ。
【例文3】独立して袂を分かつ。

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袂を分かつの語源や由来は?

袂を分かつという言葉は長く行動を共にしてきた親しい人と別れるという意味ですが、これはどういった由来があるのでしょうか?元々は着物の袖の部分を指しているのが袂という言葉で、これは手元という言葉が語源とされています。この袂は着物の袖の中の垂れ下がっている部分、隙間の部分のことで、この袂の部分を好意を持っている相手に振ると、相手の気持ちを呼び寄せることができると考えられていました。したがって、好きな相手と一緒になるために袂を振るという行為が行われていたわけですが、見事結婚をすることができたならば、着物の袂の部分は短く留め直して、隙間が生まれないように、垂れ下がらないようにしていたのです。そして、結婚をすると親元を離れて暮らすようになることから、親と別れることを指す言葉となり、そこから長く一緒に暮らしてきた、行動してきた人たちと別れることを袂を分かつということになったのです。現代においては袂を分かつという言葉を使うケースはそんなに多くないかもしれませんが、親しい人や長く一緒に過ごしてきた人と別れないといけないときには、まさに袂を分かつという表現を使うということがしっくりくるような状況と言えると思うのです。

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