子どもの喧嘩に親が出る

【漢字】子どもの喧嘩に親が出る
【読み】こどものけんかにおやがでる
【意味】子ども同士の喧嘩に親が出てきて抗議する。
【例文1】些細な事で子どもの喧嘩に親が出るべきではない。
【例文2】傷害事件となるとさすがに子どもの喧嘩に親が出る。
【例文3】子どもの喧嘩に親が出るのは時と場合にもよる。

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「子どもの喧嘩に親が出る」 

子ども同士の揉め事に親がしゃしゃり出る事を「子どもの喧嘩に親が出る」と言い、世間一般にあまり褒められた行動とは認知されていません。「親」という漢字が、木の上に立って見ると書きますので、親は子の喧嘩に関わらず遠くから見守る事を良しとされるのです。もちろんこれはあくまで1対1の場合であり、近年の様な一人を大勢で痛めつける所せん「いじめ」に関してはその限りではないと明言しておきます。力関係や状況など、時と場合によっても親の対応は変わって来ます。一昔前の様にきちんとしたルールの下で生じるたまの衝突であれば、慌てず騒がず放っておいても構わなかったのですが、時代と共に激変した今の子ども社会のルールではそうも行かず、出るべき時は出て行かないと今度は親の方が後悔するなんて事態になるやもしれません。本来は「所詮は子どもの喧嘩」と突き放す事で成長を見守っていられたのが、様々な情報の流通により子どもの喧嘩の質がかつての様には行かず、何か陰湿さが際立ちスカッとした喧嘩ではなくなってしまった感じがするのです。そもそも今の子ども達は圧倒的に喧嘩慣れしていない子が多いと思われますし、下手に加減の判らないままやらせてしまうと決して大袈裟ではなく、命の危険に関わる事もあるのです。子どもの喧嘩に出てくる親ほどみっともない事はない。それは子を溺愛する親の愚行と称された故ですが、今は親としてきちんと状況を把握し、適切な対応が求められる御時世となっている事を知っておく必要があります。

子供の喧嘩に親が出る

自分の子供は小学3年生になるのですが、いつも仲良く遊んでいる隣の家に住む友達と喧嘩した時の話です。自分は仕事が休みだったので、家でのんびりしていたら子供の泣き声が響き渡りました。自分の胸に飛び込んできて「どうしたのか?」と聞くと隣の友達と喧嘩したと言いました。喧嘩の内容を聞くと、うちの子供が他の友達と遊んでいたら隣の友達が割り込んできて自分の子供と遊んでいた子供の邪魔ばかりするので、うちの子供が怒ったら、肩を突き飛ばしてきたらしくそれにムカついた自分の子供が掴みかかり、もみくちゃになったそうです。先生が喧嘩を止めにきて、喧嘩が終わったそうなのですが、それから学校で顔を合わせる度にわざと顔を背けて無視するそうなのです。

それは良くないと自分も思い、謝りに行こうと誘ったのですが、子供は頑として「嫌だ」と言っていうことを聞きません。すると、家のインターホンが鳴り、出てみると隣の親と子供がインターホンの画面に映っていました。先に謝りに来てくれたと思い、申し訳ない感じでインターホンに出たら、声がいつも喋ってるより低いトーンで明らかに怒っている感じで呼び出されました。

子供と一緒に出た自分は「うちの子供が手を出してしまって申し訳ありません」と謝ったら、「お宅はどういう教育しているのですか、うちの子供に手を出すなんて」と言われ、「先に自分の子供が手を出したんじゃないですか」と言うと言い合いになりそうだったので、我慢して「すいません」と謝りました。それから首を獲ったかのように上から目線で「お宅の子供は怪我しても構わないかもしれませんが、うちの子はこれから大事なサッカーの大会があるので怪我したらどうするのですか」と言ってきました。「そんなこと知らねーよ。子供の喧嘩ごときに親がシャシャリ出てくるな。」と言いたかったのですが、ずっと謝っていました。相手はスッキリしたのか「これからは気を付けてくださいね。」と言って帰っていきました。

それから隣の人と親同士で付き合うことはなくなりましたが、子供同士はいつの間にか仲直りして今でも仲良く遊んでいます。

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