肝(胆)が太い

【漢字】肝(胆)が太い
【読み】きもがふとい
【意味】何事においても動揺などしない。大胆である。
【例文1】司会者の代役を努めた彼女は肝が太い。
【例文2】肝が太い母ちゃん。
【例文3】一人で立ち向かうとは肝が太い。 

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肝が太いって肝臓が太い事なのでしょうか?

肝が太いに限らず、肝が小さい、肝に銘じる、肝心、肝っ玉などなど、肝の字を使った言葉は沢山あります。
肝とは何かを調べてみると、先ず最初に出て来るのは肝臓です。それから、精神、気力、物事の大事な所、五臓六腑などが並んでいます。

内臓としての肝は分りますが、何故肝臓に当たる肝が精神的な事象を表わす言葉に使われているのか私は不思議に思いました。現代の私たちの感覚では、精神に係わるならば脳であり、少なくとも心である心臓ではないかと思います。

調べる内に五臓六腑に突き当たりました。五臓六腑は東洋医学における人の内臓を指しています。しかしこの五臓六腑は、現代医学で把握される内臓とは一致しない部分があるのです。
さらに調べて行くと、興味深い事が分かりました。古来、東洋医学でいう「五臓六腑」は実は「五蔵六腑」と書きます。「臓」ではなく「蔵」なのです。そしてこの「蔵」とは精気を蔵する器官で、「消化した食物を送る器官としての「府」と区別しています。現代医学での生物学的な働きをする器官である「府」に対し、「蔵」は精神的な働きを司る所と捉えていたのです。

五蔵の一つである肝は魂を蔵するとされており、肝に魂の精気が充満している事が健康の源の一つなのです。
私はこれだと思いました。だから人の魂、すなわち精神・性根に係わる事柄が「肝」の字で表わされて来たのではないでしょうか。どなたか、この説が正しいかどうか教えて下さい。

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