言語道断

【漢字】言語道断
【読み】ごんごどうだん
【意味】言葉にならないほどひどい。もってもほかだ。
【例文1】身内の葬儀にも参列しないとは言語道断だ。
【例文2】責任転嫁なんて言語道断だ。
【例文3】無差別殺人とは言語道断だ。

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なぜ意味が変化したかわからない「言語道断」

言語道断は比較的よく使われる四字熟語と言っていいでしょう。「あまりにひどくて話にならない。言うべき言葉も見つからない。もってのほか」というのがその意味です。
「あの人はミスをした上にそれを人に責任転嫁するなんて、言語道断だよ」というように使われます。
しかし、もともとは、言語道断はそういう意味ではありません。まったく違う意味で使われていたのです。
言葉の由来は仏教。「真如と呼ばれる仏法の奥深い真理は、とても言葉では表現できないものだ」というのが、仏教における言語道断の意味なのだと言います。
どこにも「ひどい、もってのほか」というニュアンスは存在しません。
『平家物語』でも、「言葉に尽くせないほど立派」の意味で使われていると言います。
それがどうして今のような意味に変化したのか。ちょっと調べてみましたが、わかりませんでした。想像すると「ごんごどんだん」という語感の強さや、「断」という文字が使われているために、否定的な意味を持つようになったのかもしれません。
連想するのが、歌舞伎の『勧進帳』。関所を通してくれない役人に対し、山伏に変装した弁慶が「言語道断。かかる不祥のあるべきや」と憤るシーンがあります。
ここでは「とんでもない話だ」という意味で使われていると考えていいでしょう。
この芝居が作られたころには、すでに意味が変化していたということになりますね。どこでどうして変化したのか、ぜひ知りたいものです。

言語道断な世の中になってはいけません

最近、言語道断と思えるニュースを耳にしました。
駐車場の停め方を注意した人が、注意された側の人間の煽り運転を受けて車を強制的に止められ、そこに後ろから来たトラックに轢かれて亡くなると言う、悲惨な事件を知ったのです。
ニュースで詳細を知ったのですが、注意した側には何の落ち度もないと思いました。
にもかかわらず、注意された側は自分の間違いを反省もせず、注意した側に危害を加えようと煽り運転をした事に、腹が立って仕方がありませんでした。
間違った事をしている人が居たら、注意するのは当たり前のことです。
そんな当たり前のことをしただけで、逆恨みをされたのではたまったものではありません。
最近は自分が悪い事をしているにもかかわらず、注意された人を逆恨みする人が増えているような気がします。
このような事件が発生すると、悪い事をしている人を発見しても、怖くて注意をしない人が増えてしまう恐れがあるのです。
そうなればますます悪い事をしている人が増えてしまい、世の中が無茶苦茶になってしまう恐れがあります。
ですからこのような言語道断な行いをする輩はどんどん検挙をして、世の中からいなくする方が賢明です。
みんなが安心して暮らせる世の中を作る為に、言語道断な人間を野放しにしてはいけません。

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