気を失う

【漢字】気を失う
【読み】きをうしなう
【意味】意識がなくなって倒れる。
【例文1】同窓会で飲みすぎて気を失う。
【例文2】頭を打って気を失う。

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ショックで気を失う体験

気を失うというと、貧血などで失神するイメージが強いですが、他の場面でも起こります。例えば、精神的にショックを受けるようなことがあると、気を失うことがあるのです。
子どもが生まれる前のことですが、病院に健診に行ったときに、医師からいきなり切迫早産と告げられました。さらに、その場で入院が必要なこと、今生まれてしまうと子どもに大きな障害が残るかもしれないということも、矢継ぎ早に説明されたのです。それまでは母子ともに異常がなく、至って順調でした。モニターでお腹の定期的な張りが見られたようですが、自覚症状はなし。ですから、医師からの言葉が想定外で、理解できませんでした。
そして、話を聞いているうちに、一瞬気を失ってしまったのです。気を失うほどショックだったのか、それもその場ではよくわかりませんでしたが、後になってから、切迫早産を急に告げられた妊婦さんが結構多いことを知りました。
子どもが無事に生まれてから、あるドラマで切迫早産で入院後、子宮内で赤ちゃんが亡くなってしまうという話を見ました。これこそ気を失うほどショックなことです。もし、出産前にこのドラマを見ていたらものすごく不安になったと思います。でも実際に、このようなケースは起きているのです。妊娠出産は命がけ、無事に健康に赤ちゃんが生まれるのは当たり前ではないということを実感させられました。

「気を失う」の初体験

私は突然意識がなくなる、所謂「気を失う」という状態がどのように発生するのか、イマイチピンときていませんでした。
しかし、その体験は突然することになったのです。
それはある休日のことだったんですが、父が滅多に料理などしないのですが、その日は気まぐれで蕎麦を茹でてくれました。
私自身大好物だったので、喜んで食べていたんですが、その数時間後、突然目の下がパンパンに腫れて呼吸が出来なくなってきたのです。
元々呼吸器が弱かったのでいつものことかと思い、父親の元に駆け寄ったまでは覚えているんですが、フッと意識が飛んで気を失う、という初体験をすることになりました。
気がつくと病院のベッドの上にいて、何が何だかわからない状況でした。
後々聞いた話によると、駆け寄った私は突然倒れてしまったようで、父が真っ青になりながら病院に運んでくれたとのことでした。
どうやら突然蕎麦アレルギーになってしまったようで、アナフィラキシーショックを起こしたのだろう、と医者からも言われました。
その後一切蕎麦が食べられなくなり、ショックな私でしたが、それ以上に自分がたまたま料理した蕎麦を食べて、目の前で突然気を失った我が子を見た父はトラウマになったようで、それから料理をしている父を見たことがありません。

赤ちゃんが気を失うのは肝を冷やす

私のいとこの子供は生まれた直後に水頭症になり、その後遺症として時々てんかん発作を起こして気を失うことがあります。今までに3回救急車で運ばれています。
気を失うたびにいとこやお嫁さんはパニックになっており、見ていて辛そうで何か自分にもできることがあったらしてあげたいという気持ちになりました。
てんかん発作が残ると、将来運転したり危険な機械操作をしたりすることが難しくなってしまいます。しかし赤ちゃんを手術するのは大きなリスクを伴うので、今はそのままにしているそうです。もっと医療が発達すれば、手術によって改善できるかもしれません。
その子は脳の損傷の影響か、今では2歳になるのに歩けません。それでも、保育園ではみんなに助けられ、彼の周りに園児たちが集まってきます。私たち親戚は見守るしかないですが、障害があっても笑顔が素敵でみんなから愛されている姿を見て、この子は将来もいろいろなことを乗り越えていけると確信しました。
よくダウン症の子は純粋で天使のように感じられるという話を聞きますが、まさに彼にも当てはまるような気がします。できないことがあっても、自分のいい面を伸ばして成長していってほしいなと思います。

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