清濁併せ呑む

【漢字】清濁併せ呑む
【読み】せいだくあわせのむ
【意味】善人も悪人も受け入れる心が広い人をいう。
【例文1】父は清濁併せ呑む人で、誰からも慕われている。
【例文2】社長は清濁併せ呑んで更生した少年を雇う。
【例文3】優劣をつけず清濁併せ呑む。

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清濁併せ呑むについて

清濁併せ呑むと言う言葉を知っているでしょうか。中々耳にしないのではと思いますが、覚えておきたい諺の1つです。意味はどんなに清らかな水も時により濁ってしまうし、人間にも清と濁とが混在しており濁を嫌ってばかりはいられない。場合によっては濁りに染まる必要もある。善人でも悪人でも、分け隔てず受け入れて包容力・度量を持とうという事です。この諺は哲学的な思想と結びつけることが出来るのではないかと思います。
人として生きて行く上で人間にしか、自分にしかできない素晴らしい物事は沢山有ります。しかしながら人間故に、避け難く酷いともとれる日々の行いも存在するはずです。清濁、光と影の部分があって当然ですが、その事実を理解した上で一個人がどういった選択を積み重ねて生きていくのかは、1つ重要なポイントでは無いでしょうか。私は自分の中で迷いが生じた時に、この清濁併せ呑むと言う言葉を思い出そうと思います。そして、汚れ役を買ってでも前に進もうと決心したいです。私が好きな漫画の一節に、良い子じゃ世界は救えないよと言う言葉があります。この言葉は酸いも甘いも経験した人間でなきゃ苦難は乗り越えられないと捉えられるので、清濁併せ呑むに通じると思います。

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