枚挙に暇がない

【漢字】枚挙に暇がない
【読み】まいきょにいとまがない
【意味】数えだしたらきりがない、数えきれないほどたくさんある。
【例文1】失敗例を挙げると枚挙に暇がない。
【例文2】彼の悪い癖は枚挙に暇がないほどある。
【例文3】女性と付き合った人数なんて枚挙に暇がない。

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「枚挙に暇がない」の使い方

「枚挙に暇がない」とはあまり普段使わない慣用句です。「まいきょにイトマがない」と読みます。「(あまりに多すぎて)いちいち数え上げるには時間がかかりすぎてその時間がない」という意味で物事が非常にたくさんあることを指します。使われるとすれば文語表現です。例えば卓球選手の福原愛さんが愛読している作家として挙げた、東野圭吾さん。彼は1983年に最初の作品を発表し、1985年に[放課後]という作品で第31回江戸川乱歩賞受賞を受賞して作家として歩み始めます。その後発表する作品が何度も賞にノミネートされ候補に挙がりますが、無冠の帝王扱いされるほど受賞はならず。ようやく14年後の1999年[秘密]で第52回日本推理作家協会賞(長編部門)受賞し、それからはいろいろな作品が文学賞を受賞します。彼の受賞作品は、候補になった作品も入れると「枚挙に暇がない」ほどたくさんあります。と、このように使います。口語表現では「数えきれないほどたくさんある」で済むのですが。昔の流行歌でばんばひろふみさんの「幸子」というのがありまして、幸せを数えれば五本の指で足りるのに不幸せは両手でも足りないほどたくさんあるという意味の歌詞がありますが、「枚挙に暇がない」ほどの不幸があると歌い上げたのではあれほどのヒットはなかったでしょう。できれば良い場合に使いたい言葉です。

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