色の白いは七難隠す

【漢字】色の白いは七難隠す
【読み】いろのしろいはしちなんかくす
【意味】
【例文】

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色の白いは七難隠すは「但し書き」が必要

「色の白いは七難隠す」という諺は、色が白い女性は例え7つのマイナス点があったとしてもそれをごまかして美しく見えるという意味ですよね。

このことわざを聞いて、いやいや、どんなに色が白くても目がぱっちりしていなかったり、鼻がやけに潰れて大きかったとしたら、絶対、きれいな女性には見えないと思う人もいると思います。
でも、私から言わせると、このことわざはだいたい当たっていると思います。
色白の肌を持つ人はきれいに見えると思います。
ただし、このことわざには「但し書き」が必要だとも思っています。

実は私は、生まれた時からものすごく色白だったのです。
私だけではなく私の二人の兄も男ながらに無駄に真っ白な肌をしておりました。
私は小さい時から、周囲のお友達や、周りの大人に「色白できれい」と褒められてきました。
だから、自分はひょっとするときれいな方なのかもしれないとうぬぼれたことがあります。

ところがです、思春期を迎え、中学2年生くらいから顔にニキビができ始めたのです。
友人もニキビができたりしていましたが、浅黒い肌にニキビは全然目立ちませんでした。
一方の私は、白い肌に真っ赤な化膿ニキビができて、不潔に見えました。
ニキビができてから、私のことを色白できれいだという人は一人もいなくなりました。
寧ろ、ニキビがすごいと陰で言われていたと思います。

色が白くてもニキビという一難は隠してくれないことを知りました。
その頃から、顔の造りが多少かわいくなくても真っ白な肌でにきびの出来ない人は美しいと私は思うようになりました。
色白で肌がきれいな人は七難隠すですが、ニキビが例え一難だとしても、色白の良さをすべてぶち壊してしまうのです。

「色の白いは七難隠す」には、「但し、ニキビは除く」と付け加えるべきだと私は思います。

色の白いは七難隠す

幼い頃から「色の白いは七難隠す、だね」と、親戚から口々に言われ続けてきました。私に対する周囲の印象は、取り立てて活発でもなく優秀でもなく、特長を褒めようとすると肌が色白であることしかなかったのでしょう。とはいっても、親戚のおっちゃんやおばちゃんは、こうも同じことばかり話せるのかと言わんばかりに、年に1回お盆の集まりで、そう言ってくるのです。中学生になってくると、さすがにこの諺の表現が理解できて、「私のどこが難ありなのよ!」と思ったものです。大人になった今思うと、欠点は誰にでもありうることと、全ての人から好かれることなんてない、ということが経験則から分かっているので、「これから大きくなって苦手が増えても、大きな損にはならないよ」というアドバイスだったんだと思えます。

ちなみに、「色の白いは七難隠す」の「七難」とは、顔立ち、性格、生活の乱れ、老い、運の悪さ、色気のなさ、みすぼらしさの7つを指しているそうです。すべては、内面のネガティブさが滲み出て、結果「難」に見えるのでしょう。たしかに、「色の白いは七難隠す」は、色白によって聡明で透明感のあるように見えるのかもしれません。しかし、それはあくまで第一印象だけがよく見えるだけであり、長く良い関係値を築こうと思うと、はじめの印象から大きく踏み外し、結果疎外感を得てしまう気がするのです。結局のところ、このことわざを通じて、私は内面からポジティブ美人になるしか道はないのだと思ったのでした。

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