紅一点

【漢字】紅一点
【読み】こういってん
【意味】緑の草むらに一輪の紅い花が咲いている様子から、多くの男性の中に一人だけ女性が入ってひと際目立っている。
【例文1】紅一点目立ってたから、彼女がどこにいるのかすぐわかった。
【例文2】男社会といわれる中、紅一点でリーダーシップを取る。
【例文3】モデル並みの長身で紅一点だ。

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「紅一点」が咲かせた花

「紅一点」という言葉は唐の政治家、王安石が詠んだ詩の一節「「万緑叢中紅一点」(青葉茂れる中に赤い花がひとつだけ咲いている)から生まれた言葉です。その場の情景の中で唯一つ異彩を放つもの、転じて多くの男子に交じっている一人の女の子を指します。スポーツの世界では紅一点という言葉が使われることがありますね。地方の柔道場や空手道場などで、男子に交じって練習する女子などがそうです。その代表選手がサッカーの沢穂希さんです。彼女はまだ「女子がサッカー?!」とクエスチョンマークやエクスクラメーションマークがつくような時代に、地元のサッカーチームにお兄さんと一緒に参加し、紅一点として練習していました。当時は女子は公式試合に出られなかったり、不具合なことも多々ありましたが、誰よりも練習に励みアメリカにサッカー留学し、活躍してから日本に戻ってなでしこジャパンの世界一に大きく貢献したことは知られています。今でこそ、サッカーも女子だけのチームができ、公式試合も組めるようになっていますが、そこまで女子サッカーを進展させたのは彼女を含め、力の差のある男子に交じり紅一点でありながらも努力し花を咲かせてきた女子サッカー選手たちのお陰です。紅一点であった彼女たちの咲かせたのは世界の頂点で輝く大輪の花でした。

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