猫も杓子も

【漢字】猫も杓子も
【読み】ねこもしゃくしも
【意味】大人も子どもまで皆。
【例文1】猫も杓子もスマホを持つ。
【例文2】猫も杓子も知っている芸人。
【例文3】猫も杓子もスマホゲームにはまる。

猫も杓子もをテーマにした記事

猫も杓子もバンド、バンドという時代がありました

何かが流行ると、誰もがそれに飛びついて、夢中になります。
右を向いても左を見ても、みんながそれを持っていて、持たない人を探すのが大変です。
誰もかれも、そんな状態を猫も杓子もと表現します。

流行に夢中になり、他の人と同じものを持ちたいという気持ちは、悪いことではありません。
それでも、この猫も杓子もという表現には、少々バカにした響きを感じます。
私自身が、流行のものに飛びつき、他人と同じものを持っていることに安心する人たちを、心のどこかでバカにしているからかもしれません。

猫も杓子も、私がこの言葉にリアルに触れたのは、ずっと若い頃、
同世代の女の子も男の子も、雑誌やテレビなどで祭り上げたバンドブームに夢中になっていた頃のことです。
「ブームに乗せられ、実力も才能もないバンドが増えた。猫も杓子もバンド、バンドだ」
辛口の音楽雑誌で、バンドブームをそう切り捨てる記事を見たことがあります。

確かに、学生だった私の周りにも、バンドを組む友人たちがたくさんいました。
ブームになる以前から、ロック系の音楽を聴き、昼休みの校内放送で、家から持ってきたCDを流すような子達がバンドを組んだ時には、さまありなん、と思ったものです。
しかし、それまで音楽に興味もなかったような子達まで、ギターを抱え始めた時には、まさに「猫も杓子も…」と呆れてしまいました。

猫も杓子もの候補たち

猫も杓子も、とは誰も彼も、と言う意味です。そこらじゅうで見掛ける猫と、どの家にもある杓子(しゃもじ)に例えて大衆みんな〇〇だ、と使います。
ことわざですから昔ながらの言葉が使われるのは当然ですが、杓子が何かすぐに思い付かない人もいるでしょう。
では猫もしゃもじも?いえ折角ですから今の時代にある「よくある物」で代替案を考えてみましょう。
猫も昨今完全室内飼いを推奨され、地域によっては野良猫を見掛けなくなりました。なら犬はどうでしょうか。きちんと紐で繋がれた犬は少しイメージと違うと個人的に思います。
なので烏はどうかと思うのです。烏合の衆、と表現されるようにどこにでもいます。都会にあっては餌場が動かない為やたら目につく鳥でもあります。
杓子の代用には何が使えるでしょうか。私は携帯電話、スマートフォンを推します。どうせなら現代ならではのアイテムを組み込みたいと思いました。これも次の世代になれば新たな電子機器に取って変わるでしょう。
あるいはカードなどどうでしょうか。クレジット、ポイント、会員証、何かしらのカードが一枚は財布に入っていませんか?
烏もカードも。戯れに、韻を踏んで、こんなものはどうかなと提案して見るわけです。

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