雄弁は銀、沈黙は金

【漢字】雄弁は銀、沈黙は金
【読み】ゆうべんはぎん、ちんもくはきん
【意味】説得力をもって語るよりも、黙っている方が得策な場合もある。
【例文1】聞く耳持たないクレーマーには、雄弁は銀、沈黙は金だ。
【例文2】結婚式のスピーチでは雄弁は銀、沈黙は金だ。
【例文3】釈明会見は雄弁は銀、沈黙は金。

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言葉の需要も適材適所

雄弁は銀、沈黙は金と言うことわざがあります。しゃべりの上手さは銀ほどの価値のあるものであり、沈黙は金ほどの価値のあるものである、と言う意味です。
日本ではベラベラと話すよりも黙っていた方が良い、と捉えられることが多いことわざですが、地域や時代にによって色々な観点があるのです。
沈黙は金、を余計なことをしゃべるな、口を滑らすな、と言う戒めの言葉とするのが今の風潮かと思われますが、「金ほどの価値のある沈黙を作れ」と言う薦めでもあります。
黙ってばかりいては場の空気が悪くなります。相手に気を使わせず、適度な相槌を打ち、穏やかな沈黙を保つ、それは確かに中々出来ない芸当で、まさに金と呼べるのではないでしょうか。
例えになっている二つの金属。
銀は様々な製品に加工され、あらゆる場面で役に立ちます。そう言った面で話をすると、銀は適材適所で使える形状になっていてこそ人々に必要とされるものです。しゃべりに関してもまた同じことが言えるのではないでしょうか。
対して沈黙に例えられる金は、一般的に細工に凝り、美しさを必要とされるものです。塊を置かれても魅力的には感じません。
やはり価値のある沈黙と言うのは言葉がなくとも洗練された仕草や雰囲気を持つものだと思う次第です。

「雄弁は銀、沈黙は金」のメリット、デメリット

「雄弁は銀、沈黙は金」ということわざがあるように、自分の意見や本心を言わずに済ませてしまうことが日本ではよくあります。では、このような態度のメリットとデメリットは何でしょうか。
まず、メリットとしては相手の感情を傷つけたり、怒らせたりする危険性がないということです。余計なことを言うことで、その場の雰囲気が壊れてしまうことは、しばしばあります。日本人は「和」を大切にするので、このような態度を持っていない人は、時として「空気が読めない人」とみなされ、集団や組織から疎外されてしまいます。
また、デメリットといては、自分の意見を言えないことによる不利益を被ったり、相手に誤解を与える可能性があるということです。公の場において、発言や反論をしないということは、しばしば「同意した」と暗にみなされることが多く、自分の立場が不利になることが多いです。特に、国際的な交流の場では注意が必要です。欧米では、「雄弁は金」という考えの人が多く、ガンガン自分の意見を主張します。グローバルに仕事や活動をする人は、どんどん意見を主張していかなければいけません。
結局のところ、状況に応じて「沈黙は金」と「雄弁は金」の態度を使い分けることが、上手に生きていくのには重要なことなのです。

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