馬脚を露す

【漢字】馬脚を露す
【読み】ばきゃくをあらわす
【意味】芝居で馬の脚を演じる役者がうっかり姿を現わしてしまうことから、隠していたことがバレる始末。
【例文1】二股疑惑が馬脚を露す。
【例文2】年齢詐称が馬脚を露す。
【例文3】仮病が馬脚を露す。

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馬脚を露す、それはシークレットブーツがばれる事態

演劇などで、馬の前脚と後脚部分を担当している人を馬脚と呼びます。
前脚はともかく、後脚は馬の骨格とは明らかに違うのでかなり不自然ですが、それでも客は馬として認識するように努めています。
これが何かの拍子に被り物がめくれるなどして隠れていた馬脚の人が衆目に晒されてしまうと芝居が台無しです。
隠すべきものを隠すことに失敗する、それがすなわち「馬脚を露す」ということです。
執念深い当局の追及の結果よりも、間抜けな失策により悪事が露見するといったイメージが「馬脚を露す」には適しているようです。
実力に見合わない地位に就いている者が、その不十分な力量が原因で失敗して世間にそれが知れ渡ることにもこの表現が使われます。
最近のシークレットブーツは巧妙に作られていますが、靴を脱ぐ段階になれば必然的にばれます。
女性ならはヒールの高い靴を履くことは誤魔化しでも何でもない一般的なファッションです。
男性が踵の高い靴をはいていたことが露見すると、足つながりもあって馬脚を露したの言葉に限りなく近づくことになります。
周囲を欺き自分の背丈を誤魔化していたことがばれるのは、悪いことをしていた訳でもないのに恥ずかしい経験になるでしょう。
もっとも知人からすれば人の背丈が急激に変化するはずがないので、秘密どころか既知の事実です。
武士の情けで華麗にスルーしてくれる可能性も高いです。

馬脚を露す

露すと書いてあらわすと読みます。馬の脚役をしていた役者がうっかいその姿を現してしまったことから、隠していたことが明らかになることを指すようになりました。隠していたことなので、主に悪事を明らかにするといった悪い意味に使われます。
悪事、といえば大げさですが、皆さんも馬脚を露してしまった経験はありますよね。些細な嘘がばれたり、隠していたことをひょんなことから漏らしてしまったりと色々あると思います。主に悪い意味で使われると言いましたが、隠していることは一概にも悪いことばかりではないはずです。語源となった馬の脚役も、本来は隠れていなければならなかったはずのもの。隠しておかなければならない物事、たとえそれが悪事であろうとも誰かを、何かを守ろうとする隠しごとはこの世にあるべきです。もし、そのようなことがある方は負い目を感じずにそのまま馬脚を露してしまわない努力を続けてください。
多くの人は隠しごとをするのは得意ではありませんし、正直さは美徳ともいわれます。しかし、そうだからといって隠しごとをまったくしないなどという人はいないでしょう。大なり小なりの秘め事はみなさんあるはずです。先にも言いましたが、それが真に隠すべきことなら馬脚を露してはいけません。そのまま隠し続けていきましょう。

「馬脚を露す」の語源や由来

「馬脚を露す」(ばきゃくをあらわす)は古代中国出典の言葉です。意味として、隠していた本性や悪事がばれる、明るみになってしまうという悪い意味です。同義語や類義語として、「尻尾を出す」(しりおをだす)や「化けの皮が剥がれる」(ばけのかわがはがれる)が有名ではないでしょうか。たまに誤用として使われることが多いもので、「馬脚を出す」(ばきゃくをだす)という表現がありますが、これは同義語や類義語として挙げました「尻尾を出す」との混同で、典型的な誤用表現ですので気をつけてください。「馬脚を露す」の語源や由来は、馬脚とは、芝居中に馬の脚を演じる役者のことであり、芝居中にうっかり馬の脚役である馬脚が姿を表してしまうことから、「馬脚を露す」の意味である、隠しておいたことが明らかになってしまうということを言うようになったことから生じました。具体的な使用例として、「普段おしとやかな彼女だが、酒の席での態度で馬脚を露してしまった。」と使います。「馬脚を露す」は同義語や類義語の「尻尾を出す」や「化けの皮が剥がれる」と違い、あまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、「尻尾を出す」や「化けの皮が剥がれる」と一緒に覚えると便利ね言葉ですね。

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