頭角を現す

【漢字】頭角を現す
【読み】とうかくをあらわす
【意味】才能が他の者よりも優れている。
【例文1】プロ入りしてメキメキ頭角を現す。
【例文2】彼女は中学校から成績が上がり頭角を現す。
【例文3】書道の腕が頭角を現す。

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「頭角をあらわす」とは友の墓誌銘でした

「頭角をあらわす」という言葉は唐の文学者韓愈が柳子厚墓誌銘に記したもので「才能や力量が群を抜いて秀でてくること」の意味です。韓愈は十歳の時、兄の左遷について広東省に下り、25歳の時に進士(現在の上級国家公務員試験のような試験)に受かったものの仕官できず、国立大学の教員をして過ごします。その後自身も2回の左遷にあい、挫けそうになりながらも次第に出世し国立大学の学長まで上り詰めます。文学も古文復興運動に力を注ぎ、作品を残していきます。柳子厚は柳宗元の名で日本では知られています。柳宗元も中央と地方の左遷と繰り返し、地方が多かった苦労人でした。韓愈と1年ほど同じ職場にいたことから懇意になり、一緒に古文復活運動を興します。韓愈と並び称される文学者でもあります。韓愈は柳宗元の墓誌にこの言葉を、不遇の時代を生きながらも優れた作品を残した友人に贈ったのです。この言葉の如く「頭角をあらわし」てきた野球選手がWBCで注目されました。千賀滉大選手は野球が特に強いわけでもない県立高校に進学し、投手として頑張っていたところを近所のスポーツ用品店の店主がプロのスカウトに連絡して見てもらい、育成4位指名でプロ入りし、のし上がってきた本格派です。彼のWBCでの大活躍は目覚ましいものでしたし、今後も活躍していくことでしょう。

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