馬子にも衣装

【漢字】馬子にも衣装
【読み】まごにもいしょう
【意味】どんな人でも着飾れば立派に見えるものである。他人から言われたら、褒め言葉としては捉えられない。自分に対しての謙遜の意味。
【例文1】A「立派な袴姿ですね。」 B「いえいえ、馬子にも衣装ですよ。」
【例文2】品良く見られるために馬子にも衣装のスーツを買う。
【例文3】父から袴姿が馬子にも衣装だなと言われた。

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馬子にも衣装は他人に言うと失礼にあたる

馬子にも衣装とはどんな人でも身なりを整えていれば立派に見えるということです。
昔の職業に身分の低い馬に荷物を載せて馬を引く人がいました。身分は低くともそれなりの衣装で調えると立派に見えるということからきています。
しかし、この言葉は誰にでも使う褒め言葉ではありません。
立派に見えると相手に褒めたつもりで言っても、それは着飾っているもののおかげだよという意味が込められているのです。
「馬子」が「孫」と勘違いしている人も少なからずいるようです。
「馬子」なんていう職業があったことすら知らないんですから、姑が孫に(普段男の子に見られがち)赤い洋服を着せると「可愛いね、まごにも衣装だね」と悪気なさそうにお嫁さんに言う場面もあるようです。
正しい使い方は人に言われて自分が謙遜する言い方です。
たとえば成人式などで、スーツ姿を見た近所の人が「立派になって~」と言われたら「ありがとうございます。馬子にも衣装ですよ。」
親が面接試験に行く子どもに「馬子にも衣装だな」というふうに使うことができます。

間違った使われ方をする代表例「馬子にも衣装」

間違った意味で覚えてしまったり、間違った使い方されている言葉って少なからずともありますよね。ことわざの「馬子にも衣装」(まごにもいしょう)が典型的な例だと思います。

そもそも「馬子にも衣装」ということわざの意味は、どんな人でも身なりや衣装を整えれば立派に見えることのたとえです。類義語として、「着るもの次第」(きるものしだい)等があります。

「馬子にも衣装」で一番間違った使われ方で有名なものは「馬子にも衣装」の「馬子」という漢字が「孫」にされ、「孫にも衣装」と使われている誤用だと思います。意味も本来の意味とは違くなって使われていて、いかなる服を孫に着させても可愛いという間違った意味の使われ方をしています。

そもそも「馬子にも衣装」の「馬子」とは、駄馬に人や荷物を乗せて運ぶことを職業にしていた人のことを指し、身分が低い人のことでした。そんな身分の低い「馬子」のような人でも羽織袴を着れば、立派に見えることから「馬子にも衣装」の意味である、どんな人でも身なりや衣装を整えれば立派に見えるという意味になりました。

普段私たちが日常で使っている言葉でも、「馬子にも衣装」のように本来の意味ではない使われ方している言葉が沢山あると思うので、普段の生活から言葉の意味や語源、由来について調べる習慣を身に付けた方がいいですね。

馬子にも衣装とは

馬子にも衣装とは、どんな人間であっても身なりをしっかり整えれば立派に見えることのたとえを言います。
このことわざは間違った使い方をしている方が多く、
馬子を孫と捉えて覚えている方が多いようです。その為「孫にも衣装」が孫はどんな服を着ていても可愛いといった使い方をしている方もおられます。
しかし実は馬子にも衣装の馬子とは、馬を引いて荷物や人を乗せて運搬する仕事に就いていた人のことを言います。この馬子の仕事をしている人は下働きや身分の低いものとされていました。普段はこのような仕事ですので汚れてもいいような服装をしていますが、村の結婚式の時には馬の上に綺麗に着飾った花嫁さんを乗せるそうです。その時は馬子も礼儀として良い衣装を着ていたようです。それを見た村の人達が驚いてこのことわざができたとされています。
つまり、馬子にも衣装とは一見いいことわざのように思いますが、由来は下働きの人でも良い衣装を着たらそれなりにも見えるということなので、間違っても「かわいい」と言う意味では使わないことです。
このことわざは相手に使うと失礼に値しますし、馬に関係ある仕事をしている人にも失礼になりますので、誤解やトラブルにならない為にも意味合いをしっかり理解し安易に使わないようにしましょう。

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