口から先に生まれる

【漢字】口から先に生まれる
【読み】くちからさきにうまれる
【意味】おしゃべりな人に言う言葉。
【例文1】ペラペラとよく喋って、口から先に生まれたようだ。
【例文2】口から先に生まれたようで口が達者だ。
【例文3】さんまさんは口から先に生まれたようだ。

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「口から先に生まれたような人」は実はけなし言葉?!

「口から先に生まれる」という慣用句は、口数の多い人やよく喋る人、言葉の達者な人に対してよく使われる言葉です。しかし本当の意味は「口が達者な人や口数が多い人のことをあざけって言う言葉」なのです。あれっ?と思った方も居るのではないでしょうか。そう、この言葉はただ言葉が達者なことを表すだけではなく、相手をけなしたりからかったりする意味が含まれているのです。ですので、「あの人は口から先に生まれたような人だ」と言った場合、「あの人は口ばかり達者でやかましい」などの意味になってしまうのです。
ウェブでこの慣用句の例文を引いてみると、芸人さんのしゃべりが上手なことを形容することに使われていたり、ビジネスシーンでスピーチやプレゼンテーションの能力を上達させるための方法を紹介する時に使われていたり、社交性のある外国人を指して「口から先に生まれたような…」と称していたりと、ポジティブな意味で使われているものが散見されました。さらには、しゃべりが達者なことを表す言葉だと知らず単純に逆子として生まれてきたことだと思っていた、というようなものまでありました!
言葉や言葉の意味は時代によって移り変わっていくものですが、「沈黙は金、雄弁は銀」ということわざからも分かるように、元々多弁であることはよろしくないこととされていたことを忘れずに、ことわざを大切にしていきたいものですね。

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