なくて七癖

【漢字】なくて七癖
【読み】なくてななくせ
【意味】欠点がないような人でも多少は癖があるもの。
【例文1】自分のなくて七癖は気づきにくいもの。
【例文2】なくて七癖と言うけど3つはある。
【例文3】なくて七癖は無意識に行うもの。

なくて七癖をテーマにした記事

なくて七癖と言う様に誰にでも癖はある物です

私の友人は自分には癖がないと言ってはいるのですが、私はこの友人の癖をたくさん知っています。
まず一つ目は誰にでも分かる癖で、話し始める時にえ~を付ける所です。
え~これがこうなってとか、え~私は何々とか、やたらとえ~を付けるのです。
気になってこの癖の事を友人に話してみたら、しばらくの間はえ~を言わなくなりました。
しかし時間が経つと徐々にまたえ~を付ける様になり、今では元のようにえ~を連発するようになってしまいました。
これは癖で言っても直るとは思えないので、もう指摘はしていません。
二つ目の癖としては、やたらと鼻の頭を指で触る事です。
会話をしている途中に何度も鼻の頭を指で触るので、落ち着いて話が出来ない事があります。
この癖も以前指摘した事があるのですが、言ってしばらくの間はやめる物の、時間が経つとまた触り始めるので、言っても直る癖ではないようです。
また三つ目の癖としては、ウソをついている時に目が泳ぐ事です。
口ではもっともらしい事を言うのですが、目が泳いでしまっているので、直ぐにウソをついていると分かってしまいます。
この癖を友人に話してしまうと直されてしまう恐れがあるので、何も言わずに面白がっています。
なくて七癖と言う様に、癖がないと公言している友人にもこれだけの癖があり、癖がない人なんてこの世にはいないはずです。

なくて七癖、ならば有るなら幾つになるか

「なくて七癖」には続きがありまして、「あって四十八癖」とつながるのだそうです。
似たような言葉に、「人に七癖我が身に八癖」というのもあります。
習慣化された行動の傾向とでも分析すればよいのでしょうか。
ある意味では、日常の訓練の末に最適化された行動とも考えられなくもないです。
しかし、癖と呼ばれる範囲にある行動は、他人からすれば耳目に留まるだけで不快感を煽るものが多いです。
列挙するのも不愉快なのですが、思いつくまま挙げてみます。
頭を掻く、髪をいじり続ける、首や肩などをコキッと鳴らす、顎を撫で回す、片肘をつく、貧乏ゆすりをする。
本人は無意識にしているのかもしれませんが、時として他人目には煩わしいものに映ることがあるので辞める努力が必要そうです。
口癖は、意識的に使う人もいますが、思考を放棄して多用する人が多いように見受けられます。
正直に言って、テレビなどであれば出てきた瞬間にチャンネルを変えられかねないくらいに不快な場合ものあります。
食後の晩酌や喫煙も習慣化されているなら癖に入りそうです。
酒関係の癖で言えば、笑う・泣くですめば被害は少ないですが、暴言・暴力が頻発する酒癖の悪い人間には絶対に関わるべきではありません。
人間の根本的な部分、本性が表に出た状態の行動が癖なのですから、簡単に直るわけがないのです。
虚言癖や盗癖などの社会的に完全アウトな犯罪行為も癖と表現されるあたり、癖の闇は深いと言えます。

藤井聡太君のなくて七癖

将棋界では中学生14歳の藤井聡太君の大活躍でとても注目されています。将棋を知らない人でも気になって藤井4段の対局がある日は仕事が手につかないなんて人も多いと思います。しかし将棋は長丁場ですフルで戦うと10時間にもなるというから驚きです。藤井聡太君の癖というのが勝利を確信した時に相手をチラ見することです。本人は意識しているのかは分かりませんがなくて七癖なんでしょうね。もしかしたらこれは癖ではなくて藤井聡太君の心理的な作戦かもしれません。
箱根駅伝の山の神の一人である柏原竜二君も勝負をかけるときに相手の顔をチラ見する癖がありました。柏原君の場合はチラ見というよりはにらみつけるという感じでした。前を走っている相手を一気に抜き去るときもありますが、しばらく並走してタイミングを見計らってスパートをかける時もあります。その時の柏原竜二君の癖がチラ見なのです。相手が弱ったタイミングを逃さない戦法なのです。
こういった勝負事は実力以上に運が物を言う世界です。運を自分に呼び寄せるためには心理的な駆け引きも重要になってきます。これからますます注目される藤井聡太君。チラ見の他にどんな七癖があるのかそちらの方も楽しみです。

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