二つ返事

【漢字】二つ返事
【読み】ふたつへんじ
【意味】「はい」と快く承諾する。
【例文1】プロポーズの返事を二つ返事で受ける。
【例文2】引き抜きに二つ返事で承諾した。
【例文3】二つ返事でOKする。

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「二つ返事」の意味と使い方

「二つ返事」とは、二つの意味があり、「はいはい」と2回返事をいう事と快く即時承諾をする事を指します。
よく「彼に依頼すると、二つ返事で引き受けてくれた」などという文がありますが、この場合は「快諾する」という
後者の意味を表しています。
日本社会では、「はいはい」2回返事をするということはあまり褒められたことではないとされています。
よく「『はい』は1回」などと怒られている子どもを見かける方も少なくないでしょう。
だらだらとした返事であったり、あまり気が乗らないように思われてしまったりするためです。
そのため「二つ返事」というと、前者の意味である2回返事をするということから素早く承諾するという意味にとらえられず、
「はい」と1回の返事をした方がはっきり承諾しているように感じられるため「一つ返事」と使う人も多くなっています。
しかし、本来の正しい言葉は「二つ返事」です。
2回承諾することは承諾することを重ねているため、より承諾するという気持ちが強く表れるとされたのが由来だといわれています。
「一つ返事」と「二つ返事」を使う人は同じくらいの割合だという文化庁の調査もありますので、間違えがちな言葉の一つということができます。

「はいはい」という二つ返事は如何なものか

二つ返事は、何の躊躇もなく快諾するという意味ですが、「はいはい」などと返事をしたなら相手は不快に思うこと疑い無しです。
およそ真剣に取り合っているようには思えず、軽く聞き流しているのではないかとすら感じます。
気の短い人がそのような返事を受ければ、激怒して状況は一気にクライマックスに突入です。
文化庁による「国語に関する世論調査」の「ことばの言い方に関する調査の例」で、二つ返事についての調査がされています。
それによれば、二つ返事は快諾を意味していても実際には「はいはい」とは言わないと多くの人が解答しています。
これは「はいはい」という返事には、「確かに聞いたからしつこく言うな」というニュアンスが含まれると感じるからでしょう。
短く「はい」とだけ答えただけでは不十分だと感じるならば、別の言葉をつなげれば済む話です。
「はい、分りました」、「はい、了解しました」、「はい、確かに承りました」という例ならば誠実な返答と受け取ってもらえるでしょう。
確実に相手の話を聞いたことを伝えたいならば、復唱してみせるのも有効です。
多少くどいように感じられるかもしれませんが、確認作業を怠って後々問題になるより余程マシというものです。

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