豚に真珠

【漢字】豚に真珠
【読み】ぶたにしんじゅ
【意味】価値がわからない者に高価な物を与えても意味がない。
【例文1】園児には、豚に真珠でバカラのグラスよりプラスティックのコップ。
【例文2】ブランド名すら知らない人にブランド品をやっても豚に真珠だ。
【例文3】豚に真珠は似合わない。

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豚に真珠とは

豚に真珠とは、価値のわからない者に価値ある物を与えても無駄であるということわざです。猫に小判と同じ意味です。
ところが、このことわざの語源が大変ユニークなのです。なんと出典は、聖書のマタイの福音書というのです。どのようなものかというと、
「聖なる物を犬に与えてはいけません。また豚の前に、真珠を投げてはなりません。それを足で踏みにじり、向き直ってあなたがたを引き裂くでしょうから。」
という言葉です。あのイエス・キリストの言葉として書かれています。
ことわざは、日本で生まれたものが多いのですが、この言葉が聖書からとは少々驚きました。しかし、豚は人間に向かっては来ないと思うのですが、イノシシのことなのでしょうか。こんな語源を持つことわざですが、豚は何でも食べるといいますが、さすがに真珠は無理という例えなのかと思っておりました。
確かに、誰かに物をあげるときには、気を付けないとこのような事態になることもあります。田舎での笑い話ですが、高級ふりかけをお中元に頂いた年配の方が、「全く、お中元にふりかけだって。こんな物その辺で安く売っているよ」と息巻いていました。このふりかけは、しっとりタイプの高級品で、入れ物も有田焼の陶器に入った物でした。これなど、まさに豚に真珠です。

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