下手の道具調べ

【漢字】下手の道具調べ
【読み】へたのどうぐしらべ
【意味】下手な人に限って使う道具にこだわりや文句をつけるもの。
【例文1】下手の道具調べで、プロより高い道具を使っている。
【例文2】料理が焦げたのは鍋のせいだと下手の道具調べだ。
【例文3】高級筆だと良い字が書けそうだと下手の道具調べだ。

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下手の道具調べ

「下手の道具調べ」ということわざを聞いたことがあるでしょうか。このことわざの意味は《腕の悪い職人に限って、下手なことを道具のせいにし、あれやこれやと文句を言いなが道具ばかり選ぼうとすること》です。下手なことを道具のせいにする人っていますよね。

わたしの身近にいる下手の道具調べな人は、夫です。
夫は多趣味なのでゴルフ・テニス・スノーボード・自転車など、たくさんのものに手を出しています。
しかもどれも特に上手くはないんです。
それなのにゴルフの成績がよくないのはゴルフクラブのせいだーだの、テニスラケットのガットがよくないからもっと良いものに張り直すーだの、自転車をちゃんと乗るには専用の用品がないといけないからこれを買うーだの、何かと理由をつけて物を買い漁ります。

わたしから見ればどれも同じようなもの。そんなものにお金をかけるくらいだったら、ゴルフレッスンに通うとか、テニスクラブに所属して定期的にテニスをしにいくとか、そういうことに時間とお金をかけたほうがいいと思うんです。

わたしは料理がうまくできないことを道具のせいにはしませんよ。包丁が切れないのはちゃんとわたしが研げてないからだし、テフロン加工のフライパンがくっつくのは強火で使いすぎたり擦りすぎたからだし、全部自分の要領の悪さが問題です。

夫もそういうことに気付いて自分の腕を磨くようになってくれたらいいんですけど。お金がもったいない!

下手の道具調べ

下手の道具調べとは、腕の悪い人に限って道具の善し悪しにこだわる、どんなに良い道具を使っても肝心の腕が良くなければ善いものや仕事は出来ないという意味で自分の耳に痛いなあと思う諺です。私は料理に対してこちらの諺が自分の事に当てはまる気がしました。いわゆる形から入るというタイプで必要かどうか確認する前に買ってしまった物があります。ひとつはサラダを作る際に水分を飛ばしてくれる回転式のザルボウルでした。実際は手で水分を切って、多少濡れてても気にならなかったので一度も使わないまま処分するという勿体ない事をしました。またジュースを野菜カスとに分けられるジューサーでカレーとかお菓子に絞りカスを入れたりしてましたが結局数回の使用でお蔵入りにしてしまいました。腕の良い人は道具にこだわらなくても善いものを作れるというのは、身近では祖母がそうではないかと思いました。前に豚の角煮の作り方を教えてもらった際に、圧力鍋を使わずに普通の鍋で時間をかけてコトコトと煮込んでいたり、漬け物も自分の糠床を毎日欠かさず混ぜるのだそうで、同じキュウリでも漬ける日数を変えるだけなのに味が全く違って美味しかったです。料理に限らず善いものを作るのはその人の腕はもちろんですがかけた手間の分だけ表れてくるのだなと感じました。

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