物の見事に

【漢字】物の見事に
【読み】もののみごとに
【意味】完璧に行う。鮮やかな様子。
【例文1】彼女一人で契約成立を物の見事にやってのけた。
【例文2】今日のプレゼンは物の見事だったよ。
【例文3】この企画案は物の見事に上出来だ。

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「物の見事に」甦った姫路城

「物の見事に」とは「鮮やかな様子、見事なさま」を言います。日本の誇る世界遺産のひとつ姫路城。兵庫県姫路市にある城は1610年に池田輝政(いけだてるまさ)によって完成されました。輝くような白い天守閣や、土塀の美しさがシラサギの飛び立つ様子を思わせることから白鷺城とも呼ばれています。とはいえ、戦国時代に築かれたお城ですから、戦いに向けての装備もいろいろ残っています。
例えば「石落とし」は城壁を登ってくる敵を攻撃するために石を落として防ぐ穴のことです。角の部分は登りやすいために、角部分には多く作ってあります。また、門構えにも工夫があり、「は」の門は横から狭い坂を登らなくては近づけませんし、「に」の門の内部は地下道になっています。「る」の門は石垣をくりぬいたトンネルのような門になっていて、門の上から鉄砲で敵が狙えるように、穴や小窓が作ってあります。最上階への階段はわざと登りにくいように急な階段してあります。白鷺城の所以となった白い壁は防火上塗られた漆喰の壁の色で、城主の威厳を示す意味もありました。戦時中の空襲や地震、火事などにも耐えてその姿を遺した姫路城。平成21年から始まった大天守の修理は骨組みからやり直し、瓦を葺き替え漆喰を塗り直し、「物の見事に」白鷺城の名に恥じない姿を取り戻しました。これからも世界遺産として大切に守っていかなくてはなりません。

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