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火事あとの釘拾い

【漢字】火事あとの釘拾い 【読み】かじあとのくぎひろい 【意味】 【例文】 「火事あとの釘拾い」は、大きな損失があった後に、小さな倹約をしてもあまり意味がないというような意味ですが、私にも似たような経験があります。 私は数年前に車の故障で、一度に多額の損失を被ったことがありました。 予想していなかった故障だったのですが、外車だったということもあり、多額の費用がかかっていました。 車は普段の生活に必要不可欠だったので、車を使わないわけにもいかず、結局は借金をして車を修理することになりました。 その時に車検もあったので、さらに費用がかかってしまい、一度に大きな損失をしてしまいました。 その後、私は何とか節約をしなければと思い、食費の節約を始めました。 食費の節約をしても、たかが知れていて、結局は数千円の節約にしかなりません。 車の費用は何十万円もかかっていて、さらに借金をして利子もあるのに、数千円の節約だけではどうにもなりません。 それは自分でも分かってはいたのですが、こういう時は何でもいいから節約をしなければいけないという気持ちになってしまいます。 そのため、目先の細かい節約を始めてしまい、時間がかかる割には大した節約にもなりませんでした。 今思えば、もう少し冷静になり、車を買い替えて軽自動車にするなど、根本的に経費のかかるものから節約を考えていけば良かったと後悔しています。 「火事あとの釘拾い」ということわざを初めて聞いた時に、家事になってしまったけれども、火事場から釘を拾って少しでも役立てようという転んでもただでは起きないようなイメージをもったことがあります。 夫にそう言ったところ、笑われてしまいました。 「そんな燃えた釘は酸化鉄になってしまって、もう、鉄ではないから使い物にならないんだよ。」と科学的なことを言われてしまいました。 夫が科学的に証明したようにこの「火事あとの釘拾い」も無駄な事という意味で用いられるようです。 つまり、大損をした後でちょこちょこ節約したところで、なんの意味のないと言う意味です。 お屋敷を燃やして、役に立たない釘を拾っても意味がないってことなんですね。 さらに、夫が、まるで今の私の現状のようだと続けて笑っていました。 というのも最近の私は外に出かけてもカフェでコーヒーを飲まずに、自宅に帰ってから、コーヒーを飲んで節約をしています。 先日、私の奥歯が2本、インプラントになったのです。 その際にものすごくお金がかかったので、虫歯が一本もない真っ白な歯の夫に悪いなあと思い、いつも外出先のカフェで飲んでいたコーヒーをやめたのです。 私のこの節約の小さな努力が夫には「家事あとの釘拾い」と感じたようです。 一生懸命節約しているのになあとちょっと悲しいです。

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嵩に懸かる

【漢字】嵩に懸かる 【読み】かさにかかる 【意味】有利な体制から攻撃に出る。威圧的な態度を取る。 【例文1】嵩に懸かって試合に臨む。 【例文2】偉そうに嵩に懸かる口調で言う。 【例文3】コネ入社で嵩に懸かる。 皆さんは「嵩に懸かる」と言う言葉の意味を知っていますか?なかなか聞いた事がない方や字を見た事もない方もいるでしょう。 この言葉は「かさにかかる」と読みます。言葉の意味としては、(優勢に乗じて攻勢に出る・威圧的な態度でのぞむ)との意味があるそうです。 嵩なんてあまり普段使わない言葉ですよね、語源はや由来については 嵩は物の体積や容積の意味で、大きさなどを表す「かさねる」「かさなる」等の語源のようです。「かさ」には「大きさ」の意味が派生し、重みや貫禄と言う意味もあり、「かさにかかる」の「かさ」はこれを意味するとの事。 なかなか難しい言い回しですので、現代人はあまり使わなさそうですね。昔の戦国時代なんかの武将さんが使ったりする言葉なんでしょうか。優勢に乗じて攻勢に出るという意味があるので、スポーツなんかでも使う事があるんでしょうか。将棋や囲碁なんかでは使いそうな言葉ですね。 今回は嵩に懸かるの意味についてご紹介しました。上手にこの言葉を使うと、友人や家族から一目置かれるかもしれませんね。 そういえば今日妻に「仕事が終わったら早く帰って来てよ!!」と、語気を鋭く嵩に懸かった口調で言われたので、まっすぐ帰ります。

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風上にも置けない

【漢字】風上にも置けない 【読み】かざかみにもおけない 【意味】風上に異臭のする物を置けば風下は臭くて困るように、卑怯な者を批判する時に言う。 【例文1】大事な通達を黙っているとは風上にも置けない奴だ。 【例文2】情報を漏らすとは風上にも置けないほど許せない。 【例文3】嘘の情報を流すとは風上にも置けない。 「あいつは営業マンとして風上にも置けないやつだ」というような使い方をされる「風上にも置けない」という言葉。よく使われるわりには、どうしてそういう言い方をするのかわかっていない人が少なくないのではないでしょうか。 よくあるのが「風上ではなく、風下と表現すべきなのでは?」という意見でしょう。これはおそらく「上座、下座」の発想から来ているのではないでしょうか。風上という言葉に「上座」のイメージを抱いてしまうために、下座にあたる「風下」にも置けないと言った方が適切なように感じられるのです。 これは、間違った解釈。この言葉にはそうした「上座、下座」の発想や意味は含まれていません。 では、なぜ、例文で示したような人が風上に置けないのか。それは、その人が「臭い」から。つまり、この言葉は、「臭いものを風上においておくと臭くてたまらない。だから風上にはおいておけない」という意味なんです。 ちょっと意外な由来ではないでしょうか。 例文の「営業マンとして風上にも置けない」というのは、「営業マンとしてあるまじき行動をして、営業部にマイナスの影響を与えた。そのために部署内のメンバーが迷惑している。許せない」という意味が込められています。 仲間として扱えないほど、人を不快な気持ちにさせるというところから、「臭いもの」に喩えられたということなのだと思います。 「あの男は人の風上にも置けない卑怯者だ!」こんな罵り言葉を聞いたことが、誰でも一度はあるかもしれません。 「〇〇の風上にも置けない」ー非常によく聞く言葉で、誰かを卑怯だ、情けない奴だ、と非難するときによく使います。 誰でも知っているこの慣用句ですが、そもそもどうして「風上にも置けない」という言い方をするのでしょう。 この言葉、そもそもは「風上に悪臭を放つものを置いたりしたら、下にいるものが臭くてたまらない」というところからきています。 なぜ「風下」ではなく「風上」という表現なのか不思議に思われた方もいるでしょうが、これで理由がわかりますね。 またこの言葉、「誰かのことを仲間とは絶対に認められないほど卑怯だと感じる」ときに使う言葉のようです。 仲間としては受け入れられないほど見下げ果てたやつだ、というニュアンスです。 こんな言葉を誰かにもし言われたら、人間として決定的にダメだ!という烙印を押されたも同じことです。 何があってもこんなことを仲間に言われないように、自分を律していきたいものですね。 もちろん、「あの人は人の風上にも置けない!」と非難したくなる人を見つけたときにも、反面教師にし自らの襟を正すようにしていきたいものです。

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風穴を開ける

【漢字】風穴を開ける 【読み】かざあなをあける 【意味】新しい風潮をもたらす。 【例文1】風穴を開けなければ女性が社会進出できない。 【例文2】育児休暇を設けて風穴を開ける。 【例文3】イクメンが風穴を開ける。 風穴を開けるって、なんだかかっこいい響きがありますね。 槍や鉄砲などで体に穴をあけるという恐ろしそうな意味もありますが、多くは閉塞状態にある組織などに新しい風を吹き込むという意味で使うことが多いです。 日本も、平成という年号が終わろうとしていますし、オリンピックというイベントも控えており、そういう意味で今の日本は風穴を開けている時期のように感じます。 歴史を見ても分かるように時代が変わろうというタイミングは、それだけいろいろなことが起こって人々は未来に期待し気持ちが昂ったり逆に不安になったり迷ったりという感情も沸き上がり、心も大きく揺さぶられるます。 それは自然なことだし、仕方がないことなので耐える時期なのかもしれません。 そんな時に大事だと思うのは心技一体だとわたしは考えています。 簡単に言うと、どんな切羽詰まった戦いの中でも冷静でいられるような侍や武道の達人のような肝が据わった状態です。 そうなるためにも、頭に血が上らないようにメンタルを鍛える必要もあるし丹田に集中できる体づくりというのが大事であり、それは何かの修行に行くわけではなく日常の中で鍛えていくものだと思います。 今まで意識していなかっただけで、意識して生活していれば日々鍛錬でき強くなっていくと思うのです。

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籠の鳥

【漢字】籠の鳥 【読み】かごのとり 【意味】籠の中の鳥のように動きに制限をかけられる。 【例文1】恋人がやきもち焼きで束縛するので籠の鳥だ。 【例文2】婿養子の立場は籠の鳥状態だ。 【例文3】受験が終わり籠の鳥から解放される。 「籠の鳥」とは「鳥籠の中の鳥のように、身の自由が束縛 されている様子。そのような境遇の人。また、その境遇から遊女のこと。」のことです。「籠の鳥」といえばラプンツェルですかね。ディズニー映画の「塔の上のラプンツェル」でも有名ですが、もともとはグリム童話です。長年子どもを授からなかった夫婦にやっと子どもが授かります。身重の妻は魔女の庭に生えているラプンツェルという野菜が食べたいと夫に頼み、夫は魔女に内緒で摘みに行きますが、見つかってしまいます。そしてラプンツェルを摘み取り食べさせてやる代わりに子どもが生まれたら、子どもを差し出すように約束させます。生まれた女の子は魔女のものとなり、ラプンツェルと名付けられ育てられます。彼女が逃げ出さないように、魔女は高い塔の中に閉じ込めて、彼女の長い髪を上から垂らさせて塔を上り下りして暮らすのです。それを見た王子様が真似をして彼女を見つけるのです。その後の展開はグリム童話ではラプンツェルは追い出され、何も知らずに会いに来た王子は魔女とのやり取りの末に塔から落ち、失明してしまいます。失明した王子が森をさまよい、7年後偶然、彼女と合い、彼女の涙が目に入り、目が見えるようになって国に帰るというものです。ディズニー映画では、ラプンツェルはもともと王家の娘で、彼女を助けるのは泥棒。最後は王家に送り届け結婚します。やはりディズニーは夢を売るところなのですね。

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影を潜める

【漢字】影を潜める 【読み】かげをひそめる 【意味】存在を消して姿を見せなくなる。 【例文1】スキャンダルが原因で影を潜めて生きている。 【例文2】元殺人犯罪者が影を潜めて生きていく。 【例文3】出所して影を潜める。 影を潜めるとは存在自体が初めからなかったように暮らすことです。 よく犯罪者の身内は影を潜めて生きていくとテレビでのシーンで耳にします。 そうですよね。加害者が堂々と生きていては被害者はたまったものではありません。目の届かないところで影を潜めてほしいと思うのが当然の心理ではないでしょうか。私なら身内が殺されたとなると生かしておけないほど憎みますがね。 テレビ番組であの人は今という昔栄光だったスターを取り上げる番組が好きでよく見ます。たった一度の発言がバッシングを受け影を潜める生活を送る元芸能人の苦労はどこいっっても芸能人ゆえの顔の広さが原因となり何をやってもうまくいかない、一度悪いイメージがついてしまうとこの先は成功しない苦悩を話されていました。お茶の間から見る芸能界は儲けて華やかで羨ましいと思う反面、不安定な職業だともわかりました。 ただ儲かりたいという簡単な想いから芸能界に憧れていた私はだんだんと想いも薄れてきました。私は明るくて外に出たがりなので影を潜める生活なんてまっぴらごめんです。平凡だけど家族と楽しく暮らせればいいと改めて思いました。

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影も形もない

【漢字】影も形もない 【読み】かげもかたちもない 【意味】まったく原形をととめない。何の形跡もない。 【例文1】彼は50キロも太って無残に影も形もない。 【例文2】老けこんで昔の影も形もない。 【例文3】10年ぶり帰省したら、空き地が影も形もない。 先月、久しぶりに地元に戻りました。地元といっても、実家はすでにありません。見に行ってみると、影も形もない状態になっていました。というのも、数年前に父が亡くなってしまったんです。それから母が一人で生活していましたが、初老の母が一人で一戸建てを管理していくのには体力が足りません。ということで、私達夫婦の住んでいる街に引っ越してきました。今は駅前でアクセスの良いマンションで生活をしています。 今回友人の結婚式があったので地元に戻ったのですが、そこで見に行きました。半年ほど前に既に更地にしましたので、まさに影も形もない状態です。すぐ近くに親戚がいますので、草むしりなどを非常に安価なアルバイトとしてお願いしています。まだ買い手は付いていないのですが、いずれは売れていくのだと思います。そうなったら住宅街なので新しい家が建つのでしょうね。そう考えると、今は影も形もない状況ですが、今の光景も全く変わっていくのだと思います。 確かに寂しさもありますが、新しい始まりなんだと前向きに考えることにしました。私は更地になってしまった実家を見に行くのが初めてだったので寂しさが強かったのですが、いずれこの気持ちにも慣れていくのだと思います。 たとえばですが何年かぶりに、自分が通っていた小学校に行ってみたら、昔はあった遊具がなくなっていたり、または新しい校舎が建てられていて、まるで別の小学校のようになってしまった、ということを経験した人もいると思います。小学生のときにみんなで遊んだ遊具がなくなってしまうと、少し寂しくなったりしますよね。遊具が古くなってしまったために撤去されたのかもしれませんし、もしくは危険性があると判断されたために撤去されたのかもしれません。なんにせよ思い出が詰まった遊具が、今では影も形もないとなるとやはり切ない気持ちになるでしょう。 このように思い出深いものが知らない間になくなっていたりですとか、すっかり別の場所のようになってしまうのは仕方のないことです。時が経てば今は必要なものでさえも、いずれは不要なものに変わっていくことの方が多いでしょう。そして不要になってしまったら、大抵の人はそれを捨てるのではありませんか。色んなことが変わっていくのは自然の摂理とも言えます。むしろ変えていくことでしか、良いものは生み出されないとも考えられます。大事だったものが、いつの間にか影も形もないことになっていて、それを寂しく感じることがあっても、それを受け入れてみるのが良いのではないでしょうか。

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陰になり日向になり

【漢字】陰になり日向になり 【読み】かげになりひなたになり 【意味】陰から見守ってくれたり、ある時は表に出て支える。 【例文1】自分の好きな事が出来たのは、両親が陰になり日向になり支えてくれたからです。 【例文2】陰になり日向になり選手を支える。 【例文3】陰になり日向になり支えてくれる家族・友人に感謝する。 自分にとって、陰になり日向になり支えてくれる人がいるというのは、とても有難いことです。周りの人に見えるところでも自分を支えてくれて、たとえ他の人からでは見えないところでも自分を支えてくれるような存在と出会えることは、生きていく中でそう何度もあることではないでしょう。 だからこそ仮にそういう人と出会えたのなら、その人を大切にしないといけません。「この人はいつも自分を支えてくれるから、少しくらい自分が何かやらかしても大丈夫だろう」といった慢心をしてはいけません。もし相手を軽く茶化したとしても、最初のうちは相手も笑ってそこまで気にしないでいてくれるでしょう。相手の家に遊びに行く際、いつも手土産を持って行っていたのに、いつしか手土産を持って行かなくなって、しまいには相手の家の物を自分の物のように扱うようになったとしても、最初は笑って済ませてくれるかもしれません。 ですがそうしたことが何回も続いていけば、相手だっていつかはあなたと一緒にいるのが嫌になってしまいます。すると相手はあなたから離れていってしまうでしょう。一度離れていってしまうと、その関係を元に戻すのは非常に大変な作業となってしまいます。もしかするともう二度と親密にはなれないかもしれません。親しき仲にも礼儀ありといったように、いくら陰になり日向になり自分を支えてくれる人であっても、きちんと礼儀を持って接するのが大事ですよ。

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影が薄い

【漢字】影が薄い 【読み】かげがうすい 【意味】存在感がない。 【例文1】そんな人いたっけ?影が薄いから顔すら出てこない。 【例文2】彼はいつも一人で影が薄い。 【例文3】君、影が薄いね。 影が薄いとは存在感がないという意味です。 いますよね、クラスに一人は影が薄い子。 私のクラスにも無口でおとなしい女の子が一人いました。休み時間は漫画ばかり描いているようでした。かわいそうだなと思って仲良くしようと給食時間になって声をかけました。いつもぼそぼそと返事が返ってくるくらいで次第に声をかけることもなくなりました。 中学生になっても休み時間は机に座って本を読むか相変わらずマンガを描いていました。高校は美術系の学校に進学したと風のうわさで聞きました。私は高校を卒業してアパレル関係に就きました。毎日遅くまで立ち仕事で接客にも疲れて風邪が2日続きました。なかなか咳が止まらないので、早番の時を狙って近くの病院を受診しました。待合室の時に週刊誌を見ました。地元紙でしたが、そこには小さな漫画のイラストの下に小・中学校と無口で漫画ばかり描いているクラスメイトの名前がかいてありじゃありませんか!私は早速写メをしてグループラインで送りました。みんなはそんな影が薄いなんて名前すら覚えていないと言っていましたが、私のいとこと同じ名前だったので私ははっきり覚えています。まああの時から漫画ばかり描いていたから夢が叶ったのかもしれませんね。 影が薄いとは人の特徴として、いるかいないかわからない、存在感がない、目立たない、実在感がない。ととてもネガティブな印象の言葉です。影が薄い人は主張をしない、文句を言わない、干渉しない関わらないととても空気のような存在であり、人畜無害のような人のようです。これだけ見ると印象は悪くないのに、影が薄いと言われると何となく価値がない人のような印象を受けてしまいます。おかしいのは日本社会は団体生活の秩序で成り立っていて、企業で働く多くは一方方向性で黙々と仕事をする人間が便利なのではないでしょうか?つまり”影の薄い”人たちが重宝する社会であることは一目瞭然です。それなのにどうして影が薄いことはマイナスのイメージがあるように表現されるのでしょう。今の年功序列の制度の企業や、横並びで団体生活が出来ることが健全な社会人であると認識されるような受け身の社会で、今までこの日本を支えてきた多くはこの”影の薄い”人たちなのです。これも日本の文化が言語に象徴されると同様、とても曖昧で、グレーなことをまさに証明するかのような言葉だと感じます。言語や表現は人の行動、志向性に大きく影響を与えます。日本語がもつ曖昧さがなくなれば日本も多くの諸外国に肩を並べる国際社会になるでしょう。 「影が薄いからじゃないの」とある女子から言われた今でも悪い意味で心に突き刺さったフレーズを今でも覚えています。このフレーズは、大学在学していた5年前に、授業が一緒の女子に言われた言葉です。一年生の時に必修の授業でお世話になった教授のゼミを希望し、そのゼミの選考を受けた後、選考の結果を大学の学部の掲示板に見に行った時、私以外のその必修の授業を受けていた学生の大半が受かっていて、選考の結果に不服な態度を取っていたら、英語の授業と希望していたゼミの教授の必修の授業が一緒の女子の一人に言われたのがこのフレーズです。女子から言われた時は、選考に落ちたショックと自分に対する他人からあまり良いと思われていない印象を直に聞かされたことで、ゼミの結果に対する不服な思いが消えてしまい、その場で黙ってしまった思い出があります。「うるさい」とか「うざい」とかいうあまり喜ばしくない他人の評価より、「影が薄い」という他人からあまり何とも思われていない、意識されていない他人からの悪い評価の方が切れ味が鋭いと思います。この女子から何気なく言われたフレーズは、大学を卒業してから5年経っても忘れられない嫌な思い出となっています。

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学問に王道なし

【漢字】学問に王道なし 【読み】がくもんにおうどうなし 【意味】学問は日々の努力であり、手っ取り早くできる方法など無いという意味。 【例文1】学問に王道はなしだから、小学校の時から予習・復習は毎日続けている。 【例文2】学問に王道なしを心がける。 【例文3】明日のテストで良い点取りたいなんて学問に王道なしだ。 勉強をするのは大変です。たとえ好きな学問を勉強するにしても、時間や労力を割くのは仕方ありませんね。特に社会人であれば普段は仕事をしているため、勉強する時間をつくるのも一苦労でしょう。そのため早めに効果が出るような勉強法を探して、それを実践してみようとする人も少なくないと思います。 ですが学問に王道なしといったように、何かを学ぶ際に近道はありません。地道な努力が必要となります。数時間前に勉強したことなら、翌日になってもまだ覚えているかもしれません。しかし本当にその学問を身につけたいのであれば、一朝一夕のような勉強法ではなく、むしろ地道な努力の積み重ねが必要となるでしょう。何度も繰り返し学ぶことで、学習した内容が記憶されていきます。繰り返していくうちに、学問の基礎を理解できるようになり、やがては学んだ学問を応用することだってできるでしょう。一朝一夕の勉強では、応用力までは身につかないと考えられます。 もし本気で自分の糧にしたい学問があるなら、早く効果が出る勉強法ではなく、努力を積み重ねる勉強法を行った方が良いです。よほどの天才でない限り、大変ですが普通の人はたくさんの努力をして勉強をしていくことをおすすめしますよ。

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隔世の感

【漢字】隔世の感 【読み】かくせいのかん 【意味】時代がすっかり変わってしまった様子。 【例文1】幼稚園児でもスマホを使いこなすなんて隔世の感だよ。 【例文2】タトゥーがファッション感覚だなんて隔世の感だ。 【例文3】パステルカーラーのヘアーが隔世の感だ。 私の20歳代の前半の頃には新人類と呼ばれたものでした。今の若い者は何を考えているか分からない。考え方もそうだし、ファッションもそうだし、遊び方もそうだし、当時の年配の方には私たちが奇妙な人間に見えたのでしょう。そして我々の世代が中年期になりました。今の若い者はとても奇妙に見えます。隔世の感がするのです。男性を例にとると草食男子と呼ばれるひ弱で何を考えているかわからなく家でゲームばかりしている若者、結婚どころか職につかない若者、いわゆる私たちの時代は引きこもりに近い若者が増えたように思います。女性では方や肉食女子と言われる男勝りの女性が若い子を中心に世に沢山いますし、援助交際など公序良俗に反することまで堂々としている若い女性が世を蝕んでいます。その世代を食い物にしている我々世代はもっと恥ずかしく思わないといけないのではないでしょうか。隔世の感です。もっと若者は若者らしく将来のことを考えて勉学に勤しみ、ちゃんと定職について自分を大切にして欲しいと思います。新人類と呼ばれた我々世代はバブル時代を謳歌してきましたが、ちゃんと将来のことは考えて来ましたし、今はバリバリと社会の中堅役として責任を持っています。若者よガンバレと応援したいです。

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蝸牛角上の争い

【漢字】蝸牛角上の争い 【読み】かぎゅうかくじょうのあらそい 【意味】つまらない事にこだわる。 【例文1】兄弟喧嘩の原因は蝸牛角上の争いでチャンネル争いだ。 【例文2】負け惜しみでいつまでも蝸牛角上の争いだ。 【例文3】お菓子の取り合いで蝸牛角上の争いだ。 カタツムリの左側の角にある国と右側にある国の間で起きた戦争という意味ですが、規模が小さいにも程があるだろうというのが率直な感想です。 中国の大昔の書物「荘子」に由来する言葉ですが、発想が大胆すぎて驚きです。 カタツムリの角の上に国が出来る、しかも同じカタツムリの別の角にもう一つ国が出来るとか何というファンタジーでしょう。 自分の顔の上で繰り広げられる細菌レベルに小さな存在同士の戦闘、考えただけで目がかゆくなりクシャミが出そうです。 カタツムリからすればいい迷惑ですが、人間のサイズからすれば気がつくことすら不可能です。 「蝸牛角上の争い」は、それくらいに小さなくだらない争いを指した表現です。 しかし、争いの当事者にとってはキッカケがどのように些細な事であっても受け入れがたい理不尽な状況と映ることでしょう。 事が些細なことであればあるほど、争う相手が取るに足らない存在であればあるほどに、許容したときの敗北感は何とも言いがたいものがあります。 損害自体は大したものでなくても、傷つけられた自尊心は他の何物にも換え難い大切なものに感じられることでしょう。 となれば、一歩たりとも引くことなど出来ません。 こうして多大な犠牲を払いながら得るものは少ない無益な戦争は各所で始まり、終わっては次の戦争の原因となっていくのです。

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書き入れ時

【漢字】書き入れ時 【読み】かきいれどき 【意味】商売がうまくいくと帳簿に書き入れることが多くなることから、商売が繁盛して利益が上がる時期をいう。 【例文1】ケーキ屋はクリスマスシーズンの12月が書き入れ時。 【例文2】年末年始は書き入れ時で休みなし。 【例文3】GWが書き入れ時。 これから年末年始にむけて書き入れ時というところも多いのではないでしょうか?時期によっては休みなしの商売をされているところもあるでしょう。 書き入れる対象が帳簿であるということを知れば、珍妙な間違いはしないで済みそうです。 商売が好調で帳簿にバンバン書き入れる状況を思い浮かべればよいでしょう。 商売が繁盛していて忙しいことを「書き入れ時」と表現するのですが、間違った表記の「掻き入れ時」だと金銭を浅ましく掻き集めるイメージです。 どう考えても「掻き入れ時」よりも「書き入れ時」のほうがマシな印象なので、間違った表記を広めないように心がけたいものです。 帳簿無しのドンブリ勘定ならば、それこそ書き入れるではなく掻き入れるという表現がまさにピッタリです。 ただし儲けが大きければ大きいほど税務署さんとの関係も深くなるので、やはり帳簿に書き入れは必要となるでしょう。 毎年夏になると、飲料業界や各飲料メーカーは清涼飲料水をはじめとした夏の暑さから来る喉の渇きを癒す飲み物の売り上げが伸びます。時々冷夏にあったてしまう年があり、飲料業界、飲料メーカーの売り上げが伸びないこともあります。しかし、夏は年間で最大の飲料の書き入れ時ですよね。 この書き入れ時という言葉はよく、商売が繁盛したりして、最も売り上げ、利益が上がる時という意味でビジネス用語として良く使われることがありますね。この書き入れ時という言葉の意味は知っている人が多いと思いますが、書き入れ時の言葉の由来を知っている人は少ないのではないでしょうか。 この書き入れ時の言葉の由来は、商売が繁盛したり、売れ行きがすこぶる良い時には、取引数字をはじめとした色々な事を帳簿に書き入れることが多くなることから、書き入れ時という言葉が生まれました。書き入れ時という言葉の類義語として、繁盛期(はんじょうき)や繁忙期(はんぼうき)等があります。 書き入れ時の誤表記として、書き入れ時を掻き入れ時と表記されていることがありますが、この掻き入れ時は誤表記として有名です。 しかし、掻き入れ時の由来を知っていれば、帳簿に記入する書き入れから書き入れ時と表記する方が正しいことがわかりますよね。 夏も真っ盛りになり、海水浴や花火大会といったイベントも増えてきましたね。家族やカップルで楽しめるイベントが、夏には多いように感じます。そこで今、アパレルショップはお客さんの書き入れ時だと考えられます。 なぜなら当たり前ではありますが、外出するには服が必要だからですね。それも夏は海水浴や花火といった、普段の生活とは一味違ったイベントが目白押しです。ですのでたとえば、普段は水着や浴衣を売っていないアパレルショップであっても、そうした夏特有の衣類を売ることで、より利益を上げられることでしょう。実際に街中のアパレルショップを見てみると、日頃は普段着しか売っていないお店でも、浴衣や水着を売っているお店がよく見受けられます。水着は売っていなくても、浴衣なら売っているというお店が多いですね。また8月はセールが多いために買い手側としても、これを機に買いたかった服を買うのも良いのではないでしょうか。 このように夏は、アパレルショップにとって書き入れ時だと言えるでしょう。セールを行うことでたくさん服が売れたり、たとえセールが無いとしても水着や浴衣で利益を上げることができます。それに比例して店員さんは大変だとは思いますが、この書き入れ時がまたアパレル業界を支えていっているのではないでしょうか。

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我が強い

【漢字】我が強い 【読み】ががつよい 【意味】自分の非を認めない。相手の意見を聞かないで自分の主張だけを押し通そうとする者。 【例文1】彼は我が強く自己中心的だ。 【例文2】我が強くて除け者扱い。 【例文3】我が強くて行き遅れる。 我が強いというのは悪い印象として捉えられることがありますが、例えば職場で我が強い人は結構快適に職場で過ごしています。我が強い人にまわりの人たちが何も言えないのです。結果我が強い人はますます我が強くなっていきます。そして自分の思うように物事や仕事をすすめていくようになります。私の性格の中に我が強いところがないかと思っています。裏を返せば我をはれないのです。そう言う我が強くなりたいと思っても気が弱いからそのような人間になれないのです。 我が強すぎる人は職場では威張っていれても私生活などでは相手にされない傾向があります。アフターファイブに飲み会や食事会に誘われないなど寂しい思いをしている人もいます。どんなことでも適度という言葉がありますが、我が強い人たちはもう少し自分自身で我を張ることを控えめにしてみてはどうかと思います。世の中を渡っていくのはある程度の我の強さが大事だと思いますがひとりの人間と見たときには、なおすべきところがあるのではないでしょうか。 全く無関係の人ならば対岸の火事で能天気に見物していられるのですが、同じ職場の同僚だったり上司が失敗したなら話は全く別です。 自己主張が強く一度言ったら他人がどれほど止めようと推し進めるような人間は、どこにでもいる珍しくも無い存在でしょう。 そのように我が強い人は成功している間に限ればとりあえず問題ないのですが、誰でもいつかは失敗するものです。 「人の話を聞かないからだ、ざまあ見ろアッハッハ」などと笑っている余裕などありません。 失敗することを予見していながら何故止めなかったのか、上司の指示に従うだけでは社会人として不十分だなどなどと上司の上司からお叱りを受けます。 この上司の上司も我の強い人で、一度反論したところ顔を真っ赤にして激怒してしまい説教時間が長引くだけでした。 無理を押して反論しても徒労に終わることは目に見えているので、今では諦めて嵐が通り過ぎるのを待つだけです。 相手の人格を考慮せず、自然災害の類だと思えば多少はストレスが軽減される気がします。 毎日がハズレが大量につまっているくじ引きを強制的に引かされているような職場ですが、さりとて他に就職先が見つかりそうにもありません。 情熱的に仕事をして華々しい最期をとげるなんて馬鹿らしいので、あたりさわりのない対応で適度に与えられた仕事をして金を受け取る日々を守ることにしました。

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顔をつなぐ

【漢字】顔をつなぐ 【読み】かおをつなぐ 【意味】人に顔を忘れられないように出席をする。 【例文1】顔をつなぐためにも懇親会に出席するのも仕事のうち。 【例文2】印象深い言動が顔をつなぐ。 【例文3】写真入り年賀状をかかさず出して顔をつなぐ。 見知った顧客に出会ったので挨拶をしたのですが、自分から名乗った後で相手の名前が全く思い出せないことに気が付きました。 こちらから話しかけているので相手は自分のことは知っているだろうと推測、あらためて自己紹介するはずもありません。 顧客の勤めている会社の名前、所属部署、役職は何とか思い出せるのですが、名前についての記憶が一切ないという絶体絶命の大ピンチです。 名前を忘れていることがバレないうちに退散しようとしましたが、相手は中々話を途切れさせてくれません。 そうこうするうちに会社からの呼び出しというか、連絡の電話が来ました。 いつもであれば何の仕事を押し付けられるのかと嫌々しぶじふと出る電話ですが、そのときばかりは天の助けに思えました。 思わず目の前の顧客の名前を忘れていた状況にまで口が滑りそうになりましたが何とか堪えました。 さして緊急の用事でもなかったのですが、会社からの呼び出しがあったことを告げて顧客とはその場で別れました。 会社に帰って名刺のデータベースを探り、該当する社名・所属・役職から名前を割り出すことは出来たのですが、それでも完全に顔と名前が一致しません。 どうやら忘れる以前に覚えることすらしていなかったようです。 折角、顔をつなぐことが出来ても名前を忘れているようでは意味がありません。 今回の失態のおかげで、その顧客の名前はエピソード記憶として深く刻みこまれた気がします。 「顔をつなぐ」は物理的に想像すると恐ろしいですよね。「顔と何を繋ぐのだろうか」とついつい想像してしまう言葉ですが、人間関係や人との繋がりが途絶えないように、関連するイベントや式に主席したり、自宅へ訪問することを意味する言葉です。 親戚付き合いや友人との付き合いで重要なことを表す言葉ですが、人間関係が次第に薄くなっている現代社会において、このことわざが過去の存在になる日も近い気がするのです。核家族が増えて、親戚の家に顔を出す方も少なくなりました。社会でも多くの企業が直接的な人間関係よりも、バーチャル技術を使用したコミュニケーションツールが発展し、現在では動画通話なども広く利用されています。 世の中が便利になることは素晴らしいことです。紛らわしい人間関係から解放された意識が、コミュニケーションツールを発展させたと言って良い気もします。ただ濃密な人間関係を築くには、直接会って顔がつなぐことが大切ではないでしょうか。 わざわざ交通費を掛けて足を運ぶ意味がありますし、面と向かって話すほうが良いと考える方も多いですね。どんなにコミュニケーションツールが進化しても、最後に大切になるのは直接会うことになるかもしれません。

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顔を出す

【漢字】顔を出す 【読み】かおをだす 【意味】参加する。人がいる所を訪問する。 【例文1】結婚式の二次会に顔を出す。 【例文2】仕事が終わって飲み会に顔を出す。 【例文3】ちょっと実家に顔を出す。 顔を出す=ちょっとの間だけ会合に出席する、姿を見せるだけ、隠れたものが見えるという意味の慣用句です。辞書で英語の意味を調べると、まず一つ目に出てくるのは見て字のごとく、誰かの顔が隠れていたのに出てきて見えたという単刀直入意味です。日本語で言う、ちょっとお邪魔してすぐ帰るといった短時間だけ自分がいることを表すような意味はどこにも出てきません。これはまさに、お愛想の文化日本にしかない表現だと思います。顔を出しておかないと面子が悪いから、長くはいたくないけど、長くいるつもりはないけど、ちょっと自分が来たということだけみんなに見てもらって、いなかったわけじゃないことをアピールする非常に便利な表現です。 英語圏の国の人にすると、顔を出すは非常にあいまいな表現で、少し過ごせるならI can stay there for a little bit.とかI can be there just little bit.とはっきりどのくらいの長さで、しかもできるかできないかが一目瞭然です。日本語の顔を出すは行動としては読んで字のごとくだが、その背景にあるなぜそうなるかには非常に深い含みがあると思います。 

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顔を曇らせる

【漢字】顔を曇らせる 【読み】かおをくもらせる 【意味】心配事で顔の表情が暗い様子。 【例文1】危篤の一報で顔を曇らせる。 【例文2】経営難で顔を曇らせる。 【例文3】試験に落ちて顔を曇らせる。 どんなに親しい間柄でも礼儀が非常に大切ですよね。もちろん目上の人との付き合い方で相手の顔を曇らせる行為をしてはいけませんが、それは親しい友人に対しても言えることだと思います。 「顔を曇らせる」行為とは何でしょうか。私はその人間の人格を否定したり、馬鹿にする発言・行為をすれば十分顔を曇らせてしまう要因となってしまうでしょう。友人関係にある方とはついつい気持ちが緩んで悪口を言ってしまったり、無意識に友人が傷つける発言をした経験があります。 また、笑顔だった友人の顔が曇る瞬間が分かる時があり、その時の悲しそうな表情は心にグサッと来るものがありますね。知らない内に他者を傷つけてしまうことはいけませんし、自覚が無いことも恐ろしいです。人の恨みは積み重なっていくものですから、人間関係が難しい所以はそこにあると思います。 そのサインとなるのが「顔を曇らせる」表情ではないでしょうか。ビジネス面でも相手の表情を読み取って上手く事業を進める方が成功すると聞いたことがありますね。普段の人間関係から失礼のないように接する練習を心掛けることも大切で、まずは身近な存在である友人から顔を曇らせない行動をしていきましょう。

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顔を貸す

【漢字】顔を貸す 【読み】かおをかす 【意味】人から頼まれて人に会う。人前に出る。 【例文1】ちょっと顔を貸してくれない。 【例文2】後援会に顔を貸す。 【例文3】ゲストとして顔を貸す。 「顔を貸す」とは「頼まれて人に会ったり、人前に出たりすること」です。よくテレビで見かけるのは地方選挙の応援演説に、支持政党の政治家が、その選挙区まで足を運び、候補者のために「顔を貸す」場面です。また、落語や時代劇でも「顔を貸せ」というセリフを聴きますが、大抵の場合、不穏な事件が起こりそうなときですよね。落語では店子が何か問題を起こし、大家さんが出てきて事を納める時に使われる言葉です。この「顔を貸す」行為は結構効き目のあることで、かの新選組でも、同じ志を持った者同志の集団であったにもかかわらず、まとめ役でしかなかった近藤勇が他の者を手下のように扱うという行動が散見され、それを問題視した土方歳三が、郷里の後援者に手紙を出し、講演会の人が京都に上洛した折に話しあいの場を設けて、近藤勇をたしなめてもらっています。これが近藤勇にも効果があったのでしょう、鬼の副長と呼ばれた土方歳三は、大事な場面において時々、この方法を使っています。お金の貸し借りにおいてもめた商家などにも、経理担当者に任せるのではなく、自分と局長の近藤勇の二人で出向き、事を納めています。しかし、近藤勇が勤皇方(官軍)に捕縛された時にも支援者の中でも有力者に頼みますが、努力の甲斐なく斬首になってしまいました。

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顔を売る

【漢字】顔を売る 【読み】かおをうる 【意味】世間に知られようとする。 【例文1】月一の懇親会には顔を売るために必ず出席する。 【例文2】売れない芸人がSNSを炎上させて顔を売る。 【例文3】派手な選挙活動で顔を売る。 顔を売るの意味は広く世間に知られようとすることです。最近のタレントさんはいろいろなことをして顔を売ろうとしていますね。芸人さんたちは本業の漫才やコントだけではどうも顔を売り切れないのか、~芸人という肩書を付けて顔を売っています。料理、掃除、日曜大工、こまかいとろこでは、甲子園球児に詳しいとか、中には本当に?と疑わしくなるような人もいます。それと、最近なんとなく新手のという程でもなくなった、炎上商法的なことをして売り出すタレントさんもちらほら出てきています。 その媒体もテレビや雑誌だけでなくネットなどを駆使して顔を売っています。確かに、自分を売るという目的だけにかかわらず、また芸能界にかかわらず、本業以外の何か特技を持つというのは意外とその人間の評価を上げるポイントにつながる気がします。「顔を売る」という慣用句はあっても、「顔を買う」という慣用句は存在しません。

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顔向けできない

【漢字】顔向けできない 【読み】かおむけできない 【意味】悪い事をしてその場におりづらい。言い訳のしようがない。 【例文1】もう人様に顔向けできない。 【例文2】この家を売り払うとはご先祖様に顔向けできない。 【例文3】情けなくてご先祖様に顔向けできない。 私の友人は以前働いていた職場で酷いイジメに会い、ショックからその職場を辞めて数年の間引きこもりになってしまったことがあります。 友人は幼いころからの夢だった憧れの職業に就いていたので、仕事を辞めた時は本当に驚きました。親の期待に応えようと一生懸命に働いていましたが、毎日のように無視されたり、何もしていないのに言い掛かりをつけては怒鳴られる日々だったそうです。 友人が引きこもりになって辛かったことは、正月やお盆休みでした。親戚中が集まるので、理解のない親戚から「あいつは何故引きこもっているんだ!情けない」と部屋にいても聞こえるくらいに言われていました。 「親戚には情けなくて顔向けできない」と私に相談してくれましたが、どう励まして良いのか分からずただ頷くことしかできませんでしたね。世間では働くことがあたり前で、友人が仕事を辞めるまで、友人と私もそれが当然だと考えていました。しかし、何かの問題で働くことが難しい方もいるので、一概に「外に出て働くことが大人として当然」という親戚の考えには反対です。 現在ではパソコンでライターの仕事をしている友人ですが、まだ親戚には色々言われているようです。もっと引きこもりや在宅での仕事に理解のある時代が来てほしいと思いました。 顔向けができないとは、恥ずかしくて、顔を合わせることができない。顔向けがならない。などと、失態や恥などから人に対して申し訳ない気持ちのことを指します。類語として、申し訳ない・言い訳のしようがない・合わせる顔がないなどがあります。すべて悪いことがあったときに使う言葉ばかりですね。 例えば、「悪いことをして捕まってしまったなんて、両親や兄弟に顔向けができない」や「預かっていた子どもが私の不注意で怪我してしまったらご両親に顔向けができない」などといった申し訳ない気持ちが強い時に相手に対して使う言葉です。他にもこの「恥ずかしくて顔向けができない」「世間様に顔向けができない」という使い方もします。こんな言葉があるように日本は他人の目を気にしている人たちが多い国です。他人の目を気にする生活は窮屈でなりません。そのせいかだんだんと他人の目を気にしない人たちが増えてきたいます。日本独特の考え方もどんどんと変わりつつあるんですね。それがいいことなのか悪いことなのかは人それぞれですが、しかし、顔向けができないは悪いことをしてしまった、相手に申し訳ないと言った時に使うような言葉ですので、使わないで済むような人生にしたいものですね。

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駆け馬に鞭

【漢字】駆け馬に鞭 【読み】かけうまのむち 【意味】 【例文】 日本大学は関西学院大学とのアメリカンフットボールの試合で、とんでもない危険タックルをしたことで社会問題にもなっています。 ネット社会となった今の日本で、この動画は瞬く間に多くの人の目に留まり、眉をひそめて語られ始めたのです。 危険なタックルをした選手は非難され、関学が日大の責任者に対する正当な抗議をするようになると、そのタックルは命じられてのことであったと選手が告白。 真摯に記者会見を開き、自分の非を認め懺悔する姿は多くの人の心を動かしました。 選手に比べて、その卑劣なタックルを命じたコーチや監督は言い逃れや責任回避の記者会見で、卑怯な人間性がクローズアップされることになったのです。 社会正義はこれを良しとはせず、マスコミは連日糾弾しついに選手会が声明を出し、日大の教職員組合も上層部の解体を求めることになったのです。 日大の体質は他大学に比べて非常に偏狭で、正しいことを注進することなどできない屈折したピラミッドを形成していたのです。 社会が注視する今こそ大学改革を進めるべきで、教職員、在校生、父兄、卒業生が一段となって「駆け馬に鞭」のごとく歩を進めてもらいたいものです。 たったひとりの選手の正義心が必ず大きな結果をもたらすようにと祈るのみです。

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顔に泥を塗る

【漢字】顔に泥を塗る 【読み】かおにどろをぬる 【意味】名誉やプライドを傷つけたり、恥をかかせたりすること。 【例文1】親の顔に泥を塗るような言動は慎む。 【例文2】一人の社員の不祥事で会社の顔に泥を塗る。 【例文3】暴力問題で学校の顔に泥を塗る。 「顔に泥を塗る」とは、お世話になった、または良くしてくれた方の面目を失くす行為、誇りを傷つけてしまう意味があります。悪い意味で使用される言葉ですね。 恩師である教師の熱血指導にも関わらず、部活をさぼり恩師の顔に泥を塗るなど、相手の行為に対して応えることができなかった時にも使われます。 他人に恥をかかせてしまうことは日常生活でもありますよね。ちょっとした言葉によって相手のプライドが傷ついたり、本人が意図せずとも知らず知らずのうちに、目上の方や友人、家族を含めて「顔に泥を塗られた!」と感じることがあるでしょう。 礼儀作法や受け答えをしっかりしても、人間一人ひとりにはルールがあります。そのルールを外れた行動、言動をしてしまうと「顔に泥が塗られた」です。プライドが高い人ほどそのように感じていると思いますが、その方に接する人間も疲れてしまいますよね。 逆にちょっとしたことで「顔に泥が塗られた」と思い方たちは、その行動でまた他人の顔に泥を塗っていると思います。大声で怒鳴ったり暴力を振るったりと、酷い仕打ちを受けた方を何人も見てきました。 なので私は「顔に泥を塗られた」と発言する人は信用しないようにしています。

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顔から火が出る

【漢字】顔から火が出る 【読み】かおからひがでる 【意味】非常に恥ずかしい思いをして顔が真っ赤になる様子。 【例文1】公衆の場で転んで顔から火が出る。 【例文2】洋服を裏返しに着たまま出かけ顔から火が出る。 【例文3】タグを付けたまま出かけ顔から火が出る。 ある朝寝坊した私は、朝飯を早々に済ませ、トイレに駆け込んでから直ぐに家を出ました。 家から駅までの道のり、私とすれ違った多くの人が、何故か私の股間辺りに視線を落とすのです。 何だろうと思いながらも、私は駅までの道を急ぎました。 駅に行って電車に飛び乗り、吊革に掴まっていると、前の席に座っていた女性が、私の股間辺りをちらちらと見て来ました。 女のくせに男の股間をちらちらと見て来るので、この女痴女かと思ってしまったのです。 しばらくすると駅に着き、私は電車を降りて会社に急ぎました。 するとここでも、すれ違う人の多くが私の股間を見てくるのです。 それでも私は1分でも早く会社に着きたかったので、気にせず全力疾走しました。 何とか遅刻は免れ、私は安心して自分のイスに座り一息つきました。 それから就業時間が始まり、私は仕事にとりかかったのです。 しばらくすると上司に呼ばれたので、私は上司の所に行きました。 するといきなり、「君、ズボンのチャックが開いてるじゃないか」と言われました。 この段階にやっと私は、自分のズボンのチャックが開いている事を知ったのです。 家を出てからココまでこの状態でいたのかと思ったら、顔から火が出る思いになりました。 それからしばらくは恥ずかしさから、仕事が手に付きませんでした。

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顔が広い

【漢字】顔が広い 【読み】かおがひろい 【意味】友好関係の範囲が広い。知り合いが多い。 【例文1】彼女は顔が広く、毎日楽しく過ごしている。 【例文2】顔が広いのであらゆるジャンルに融通が利く。 【例文3】どこ行っても顔が広いので知り合いに会う。 世の中には顔が広い人がたくさんいます。 人脈が多い人ほど、人によって成功する可能性は高くなるようです。 私は今ではあまり人脈を広げようとは思っていません. しかし、若い時は友人知人が多い方が良いと思っていたので、知り合いのまた知り合いとも親しくなるようにしていました。 交友範囲が広がっていくと、それだけ付き合いも多くなっていきます。 それ自体は良いことなのですが、それには交際費もかなりかかってきます。 今は経済的にそこまでの余裕はないので、交友することは少なくなりました。 しかし、いろいろな場面で良い人間関係を築いていくためにも、顔が広い方が得することは多いかもしれません。 顔が広くなる大きな要因は、どのような人とでも親しく慣れるというコツが必要だと思います。 コミュニケーション能力もそうですが、節度ある態度も必要です。 たとえ親しい間柄でも、相手の領域に土足で踏み込むような態度は嫌われてしまいがちです。 多くの人に好感を持ってもらうためには、八方美人にはならなくても良いですが、やはりきちんとしたマナーは守るべきだと思います。 今後どのような新しい出会いがあるかはわかりません。 しかし、顔が広いまでは行かなくても、好感の持てる人たちを一人でも多く増やしていきたいと思っています。 「顔が広い」ということばで日常でよく耳にしますよね。 別に顔が大きいとかいうことではありませんよ。 一般的に、付き合いの範囲が広く、多方面に知り合いがいることを顔が広いといいます。 言葉の意味を知らないとただの悪口になっちゃいますもんね。 さて、その言葉の語源について見ていきたいと思います。 顔はその人物そのものを表し、広いは大きな範囲に知れ渡っていることをさします。 顔が広く知れ渡っているということは、それだけたくさんの人に顔が知れ渡っているということになりますよね。 顔は広いは褒め言葉なので、言われたら素直に喜びましょう。 ただし自分から言うのはアウトですので気をつけましょう。 顔が広い人の特徴はコミュニケーション能力です。 コミュニケーション能力が高い人は、自多くの人と自然に繋がりが多く関係が深かったりします。 また、フットワークが軽いことも特徴ではないでしょうか。 行動的かつアクティブな人は、それだけ顔が広くなるものですよね。 類義語は人脈がある、社交性がある、といったところでしょうか。 どちらも、たくさんの人と交流や繋がりがあることを示していますよね。 顔が広いということは、それだけ多くの人に好かれている証拠です。 「顔が広い」とは、付き合いをしている人の範囲が広く、知り合いがたくさんいる、ということを意味しています。どのコミュニティにもいますよね、そんな人。 仕事場にいる顔が広い人といえば、在籍歴が長かったり役職がついていたりなど、仕事に関することが理由で顔が広いことが多いです。一方で学生時代、学校にいた顔が広い人といえば、明るい性格だったり話が面白かったりなど、本人の人柄が理由で顔が広いことが多いんじゃないかな、と思います。 私の友達にもいました、顔が広い子。 その子とはクラスが隣だったこと、部活が同じバスケットボール部だったことをきっかけに仲良くなりました。学校の廊下をその子と一緒に歩いているといろんな人から「おお、〇〇(名前)!」と声をかけられていた記憶があります。顔が広い人の典型的なエピソードですね。何でその子はそんなに顔が広かったんだろう、と考えてみたんですが、人から興味を持たれる要素が多かったこと、知り合った人との付き合いを続けるポイントをおさえていたことが大きかったのかなと思います。成績を学年トップクラスで良くて、しかも運動部のキャプテンをしていたことです。また、自分から他人に声をかけにいくことを躊躇いなくできる性格で、話も面白いタイプでした。 ちなみに、その子との付き合いは今でも続いています。

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顔がつぶれる

【漢字】顔がつぶれる 【読み】かおがつぶれる 【意味】名誉を傷つけられる。 【例文1】君のせいで会社の顔がつぶれる。 【例文2】たった一回の不祥事で会社の顔がつぶれる。 【例文3】クレームで店の顔がつぶれる 私の父親は企業の役員をしていました。 しかし、両親から私に対してプレッシャーをかけるような事をされた覚えはありません。 そんな両親にプレッシャーを感じるようになったのは物心がついた頃。 周りの人からあなたの両親は立派ねと言われるようになってからです。 その頃から自分は両親の顔がつぶれるような事をしてはいけないと無意識に思うようになり何処かしら自分で自分を追い詰めるようになっていました。 そうなると自分のやりたい事ではなく両親の為にという考えが私を支配しました。 そんな考えで思春期は思い悩んでいた事を今でも思い出します。 特に進路を決める時なんかは自分の気持ちを優先させていいものかと悩んでいたのですが、両親は私が思うように生きなさいと背中を押してくれたので心が軽くなりました。 そして大人になるにつれ気付いたのです。 親の顔をつぶさないように生きる事も大切だけれど自分の心を潰してはならないと。

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顔が立つ

【漢字】顔が立つ 【読み】かおがたつ 【意味】世間体を守る。信用を失わずにすむ。 【例文1】英語ができた彼女のおかげで会社の顔が立つ。 【例文2】信用できる彼女を紹介して顔が立つ。 【例文3】良妻賢母の妻で顔が立つ。 顔が立つとは世間体を保ち、名誉が傷つかずにに済むことです。 先日わが社に外人さんが来訪しました。社員は英語ができなくてかたことの英語と身振り手振りで話していました。そんな時、応接室に若い事務員が入ってきて外人さんに対応しているではありませんか。社員一同驚きを隠せないようでした。聞けば高校生の夏休み、冬休みを利用して海外留学経験があるそうです。 2ヶ月間アメリカ人の彼氏もいたそうです。そんなこんなで英会話が達者でした。彼女のおかげで会社の顔が立ちました。 家に帰ると我が家で、一番顔が立つのは、嫁さんです。教育には厳しく子どもたちに指導しています。時には声を張り上げて叱ることもあります。 でもそれは子どもたちのためだと言って聞かせています。塾の送迎も家事もすべて仕事で帰りが遅い私は妻にまかせっきりで頭が上がりません。唯一わたしができることと言えば出勤前にゴミを出すくらいです。それくらい顔を立てておかないと夫婦円満の秘訣を語る事はできません。

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顔が揃う

【漢字】顔が揃う 【読み】かおがそろう 【意味】出席者が全員揃うこと。 【例文1】顔が揃ったところで会議を初めようか。 【例文2】盆・正月は家族全員顔が揃うので楽しみだ。 【例文3】同窓会は全員参加で顔が揃う。 毎年お盆とお正月には一族全員が実家に集合できていたのはもう何年前になるでしょう。甥っ子・姪っ子たちも県外の大学へ通いバイトや学業に忙しくて帰省しないことや就職したら就職したでまた付き合いもあって必ず誰かが欠けています。甥っ子・姪っ子ばかりではなく私もお盆やお正月を海外で過ごすことが増えたし、姉はお盆もお正月も関係ない職場に勤めているのでどうしても休みの取れない年もありました。 そんな感じで一族全員の「顔が揃う」ことはもう何年もなかったのですが、昨年は丁度母の古希に当たる年でこれは全員顔を揃えてお祝いしなくては!!と誕生日の数ヶ月前から準備を始めました。母は以前から古希には娘たちと3人と記念写真を撮りたいと希望していました。写真館を予約し母の好きなお刺身の美味しいお店を予約しプレゼントは何にするか頭を悩ませ、姉と妹は娘と息子たちに必ずその日は予定を空けるようにまた県外にいる子には必ず帰省するように厳命したそうです。そうして迎えたお祝いの日には何年かぶりに一族全員が顔を揃えることができました。娘3人との写真と一族全員の記念写真も撮ってもらい私たち姉妹にも母にとっても思い出に残る楽しい1日になりました。

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顔が利く

【漢字】顔が利く 【読み】かおがきく 【意味】信用や権力があるため、だいたいの無理はきいてもらえること。 【例文1】彼女は明るく社交的でどこ行っても顔が利く。 【例文2】人脈が厚いので顔が利く。 【例文3】顔が利く友人がいると助かる。 私は同人販売会に頻繁に参加しています。ある大きなイベントの際に、考えられないほど人で混雑してしまい一緒に行った友人と途方に暮れていました。ただでさえ真夏なので汗が止まらず、周囲には担架で運ばれている人も何人かいた位です。 私も十分な水分補給など、暑さ対策を怠っていませんでしたが、段々と具合が悪くなり始めてしまいました。そんな時、友人の知り合いと偶然会うことが出来て新たな水分と、替えのタオルを貸してくれました。また時間が経ち、今度も友人の知り合いが訪ねてきて、様々な暑さ対策のグッズを私に譲ってくれました。 何人も訪ねてくるので不思議に思っていましたが、友人によると共通のアニメが好きな知り合いで、友人が中心となっている同人作品を発表しているサークル仲間だそうです。私は同人制作には興味がなかったので、サークルには不参加でしたが、友人の顔が利いたから私の体調も改善できたと思います。 人間関係を大切にし、顔が利くような人脈があれば自分からは体験できない物事に出会えたり、誰かが困っていたら救いの手を差し伸べてくれるかもしれません。生きてきた中で、これほど顔が利くことが有益になることを身をもって実感できました。

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顔が売れる

【漢字】顔が売れる 【読み】かおがうれる 【意味】世間に広く知られ有名になる。 【例文1】ミスコンテストで優勝して顔が売れる。 【例文2】大物女優と共演して顔が売れる。 【例文3】顔が売れて一躍スターになる。 一発屋とよばれる芸人などでは、ままあることです。 顔も知っている、特徴的な芸も良く知っている、でも名前は何と言ったか覚えていない。。 言われて見れば、ああそんな名前だったと思い出すけれど、ことさら覚えようという気にもなりません。 結局のところ、スターと呼ばれるほどの有名人で無い限り、私生活や趣味や主義主張などまで知りたいとは思わないのが普通でしょう。 宣伝のためにブログやつぶやきを懸命にインターネトで配信する芸能人は多いです。 しかし余程おもしろいサイトで無い限りブックマークまではたどり着けません。 業を煮やして炎上商法に近いような手段をとる人や組織もありますが、火消しが出来なければ致命傷になること請け合いです。 スキャンダルを振りまきつつしぶとく生き残る芸能人もいますが、そのような存在に好感を持つ奇特なファンがいるのでょうか。 一時的にであっても全国的に顔が売れる域まで達したならば、既に結構な大成功といえるでしょう。 そこから慢心して傲慢なって疎まれたり、欲をかいて副業ビジネスで借金をかかえたりと失敗ルートはいくらでもあります。 浮き沈みのはげしい人生が望みで無いならば、地道な積み重ねが王道なのはどの業種にも通じることです。 奇策を弄して人気絶頂の瞬間を狙っていきなり引退すれば、記憶に残りそうですが、さすがに実行する人もいないでしょう。

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顔色をうかがう

【漢字】顔色をうかがう 【読み】かおいろをうかがう 【意味】相手がどう思っているのか読み取ろうとしている様子。 【例文1】彼は臆病な性格なので、いつも人の顔色をうかがう。 【例文2】先方の顔色をうかがって契約に持ち込む。 【例文3】顔色をうかがいながらお願い事を切り出す。 人間社会の中で生きていると、どうしても他人の意見は気になりますよね。 自分の意見に賛同する人が多い方が物事は進めやすいからです。 反対に、自分に対して敵対するような事ばかり言ってく人しかいないような環境下で仕事を進めようとすると、 難航してしまい、どうしてもうまく運ばなくなってしまいます。 そういった事から、どうしても仕事上、他人の顔色をうかがうという事は避けて通れない部分があります。 しかしながら、他人の顔色をうかがいながら日々過ごしていると、自由に振る舞えなくなったり、 勝手な想像で思い込みから見当違いな行動をとってしまったりしてかえって誤解が生まれたりもします。 思い切って他人の顔色をうかがう事をやめてみるのは今のストレス社会を生き抜くためにおススメの方法でもあります。 他人の顔色をうかがって生きる事は、他人の言いなりに生きているのと同じ事です。 相手が不快に思うかどうかという事ではなく、自分自身がどう感じるか、に重点を置いて物事を見る事で、人生は180度変わります。 部長が険しい顔をしている、けど自分には関係ない、自分はこうしたい、こうしたほうが自分が気持ちいい、と思う事の方を選択する。 思い切ってやってみると意外に怒られなかったりします。 そうすると意外に他人の顔色をうかがう事が癖のようなものであり、自分の思い込みに過ぎなかった事がわかります。 顔色をうかがう事をやめていけば、一つ面倒な手順が省かれるので、ゴールにたどり着くのもより早くなります。 顔色をうかがうとは相手のご機嫌をうかがうこと。または顔色をを見ることを言います。 顔色の語源として、相手と会話する時にはそっぽを向いて返事する訳にはいきませんので、顔や目を見ますよね? 会話の中で顔を見ながら、自分の発した言葉で相手はどう思っているんだろう?不快には思っていないかな?など考えます。 つまり相手の表情や言動といった変化や普段との違いをみて、相手の機嫌の状態を推し量るところから顔色となったと言われています。 ちなみに、「うかがう」というのは「聞く」謙譲語です。謙譲語は自分がへりくだって相手を敬う時に使う言葉です。 使う際の例えとして「今日も上司の顔色をうかがいながら仕事しないといけないな」や「先輩の顔色をうかがいながら話しないと」といった使い方をします。 つまり顔色は感情を、うかがうは自分がへりくだる意味を示します。 「顔色をうかがう」こと自体は悪いことではありません。でも度がすぎると相手に不快感を与えかねません。 どこまでが良くてどこまでが悪いのかは人それぞれですので、もし相手が自分に対し顔色をうかがってるなーと思う場合は、「そこまで顔色をうかがわなくてもいいよ。」と一言言ってあげると、相手も気が楽になると思います。

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蛙の面に水

【漢字】蛙の面に水 【読み】かえるのつらにみず 【意味】カエルに水をかけても全然平気なように、どんな事を言われても平然としている様子。さっぱり効き目がない。 【例文1】いくら言っても彼は蛙の面に水だから無駄だよ。 【例文2】彼は無神経すぎて何言っても蛙の面に水だ。 【例文3】周囲の事も考えず蛙の面に水。 蛙の面に水とは蛙に水をかけても何ともない様子からどんなことをしても平然としている態度を言います。 わたしの周りにも蛙の面に水の態度の者がいます。 社会人なんだからひげや髪をきれいに整えなさい、お客様の前では笑顔を絶やさない、笑顔で接すると基本なのにいまどきの子はまったく基本からできていない。よくそれで採用されたなとあきれます。むしろ素性を見抜けなかった担当者が悪いのか就職試験を受けた時の彼がいちまい上手だったのか。 私が入社したても頃は先輩・上司の教えは絶対でいくらプライベートの誘いだったとしても断ることは絶対になかったです。行きたくないとしても仕方のないことだからポジティブに考えて何か得る物があるかもしてない、気に入ってもらえるかもしてない、おごってもらえるのであればと出向いたものでした。 まあプライベートの誘いは100歩譲ってわかるとしても、慰労会や忘年会を参加しないとはどうゆう事ですかね。理由はお酒を飲めないから、他に用事があるから、金欠だからと平気で答えます。これも時代の流れなんでしょうかね。 幼稚園のお見送りに行ってきました。帰りに同じクラスのママさんに会って、少し立ち話。昨日、そのママさんの子供とその友達が家の近くの月極めの駐車場で遊んでいたところ、そこに車が戻ってきて、その車に乗っていたおばさんからものすごい剣幕で文句を言われて大変だった、ということでした。ママさんが何か言おうとしても、蛙の面に水でなんの効果もなし。ちょうど幼稚園帰りだったので、子供達は名札もつけていたので、そのおばさんから幼稚園に苦情を言うというとこまで言われたみたいでした。 そのおばさんの主張していることも分からないでもないけれども、そこまでの剣幕で怒る必要があったのかどうか、というのは疑問に残ってしまいました。車だから、確かに危ない場所ではあるので、遊ばせない方がいいのかもしれないけれど。園から帰っての話だから、わざわざ幼稚園まで話をもっていく必要もないとは思うけれど。世の中にはいろんな人がいるから、本当にそこらへんは気を付けないといけないのかもしれません。 うちも幼稚園帰りに買い物には寄らないように言われているのに、よく寄って帰ってしまっているので、そこはもっと幼稚園の意向に添うようにしなくてはいけないなと思いました。

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蛙の子は蛙

【漢字】蛙の子は蛙 【読み】かえるのこはかえる 【意味】平凡な親の子どもはやはり平凡である。子どもの才能は親に似るもの。 【例文1】父も母も不器用で、蛙の子は蛙で子どもまで似たようだ。 【例文2】頭が薄いのは蛙の子は蛙でしょうがない。 【例文3】蛙の子は蛙で太る体質を親のせいにする。 子育てをするご家庭において、子どもへの教育は大きな課題であると思います。 将来を見据えて、塾などの学習環境を与え、無理やり勉強させることをしていたりするご家庭はあるとは思います。ただ私が思うのは、蛙の子は蛙ということです。 子は親の仕草、言動を見ながら生活をしています。 親が身近な手本です。 よって親ができない事をわが子ができるわけではありません。 机の片付けや本の整理整頓、洋服をたたむ、掃除をするといった日常的なことについては、子どもは親をしっかりみています。 私は片付けが不得意ですので、子どもが片付けできないことを理解しています。ただそうはいっても、子どもがいつまでも片付けができないという事はまずいため、私も頑張って片付けをしています。 また、朝の早起きも、親を見ています。 例えば、子どもがいつまでも起きないのは、親がそうだからです。 従いまして、まずは子どもの行動に対して、自分が言って聞かせるのならば、親もきちんとやるべきことができていることが前提であると思います。 このように、教育に関しては所詮蛙の子は蛙ですので、親以上の能力を引き出すためには、親自身が自ら入って、教えてあげる事が一番の方法だと思います。

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隗より始めよ

【漢字】隗より始めよ 【読み】かいよりはじめよ 【意味】中国の戦国時代に郭隗(かくかい)が国王に賢者を求めるならまず凡人の自分を優遇することで優秀な人材が集まるでしょうと言ったことから、大事業をするには、まず身近な事から始めると良い。また、物事は言い出した者から始めよという教え。 【例文1】言いだしっぺが幹事しないなんて隗より始めなくてどうするんだよ。 【例文2】同窓会の計画は隗より始めよ。 【例文3】共同経営には信頼する兄と隗より始めよ。 自分を優遇すれば噂を聞きつけて自分より優秀な人材が集まりますよ、という意味だったと記憶しています。 最初にこの成句を目にしたときには、その面の皮の厚さにあっけにとられたものです。 確かに待遇が良い職場には多くの求人があるでしょうけれど、人件費を度外視して経営が成り立つわけがありません。 成句の出来た古代中国ではドンブリ勘定でも何とか成り立っていたかも知れません。 時給が10円上がるのにもそれなりの熟達や有能さが必要な現代ではかなり無理があるのではないでしょうか。 学生時代にはそんな風に考えていました。 しかし現在の状況は、まさに隗より始めよが必要なのかもしれません。 公務員の給与削減をしますが、一般労働者の給与は上げるように努めてくださいとか、おかしいでしょう。 そのくせ政党や政治家の収入についてはキッチリ確保して絶対に削らせないという理不尽な態度です。 緊縮財政をしたいのか経済活性化をしたいのか方向性がまるで見えてきません。 フットブレーキどころかサイドブレーキまでかけた状態でアクセルを踏んでるようなものです。 借金があるなら尚のこと稼がなくてはならないはずです。 隗さん以上に優秀な人材を早急に集め、積極的に経済活性化を奨めて欲しいものです。

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快刀乱麻を断つ

【漢字】快刀乱麻を断つ 【読み】かいとうらんまをたつ 【意味】もつれた浅糸を鋭い刀で断ち斬ることから、複雑な事態を見事に解決すること。 【例文1】ライバル同士の仲が快刀乱麻を断った。 【例文2】推理小説の快刀乱麻を断つ。 【例文3】両親の不仲を子どもが快刀乱麻を断つ。 快刀乱麻を断つとは、良く切れる刀で縺れた麻の糸を断ち切るように、縺れた物事を鮮やかに解決することのたとえです。ここでいう快刀とは良く切れる刀を言い、乱麻とは縺れた麻の糸を言います。快刀乱麻を断つという言葉は、中国の北斉書に出てくる故事からの言葉です。南北朝時代、北斉の高歓は、我が子たちそれぞれの判断力を試そうと考え、各自に絡まった糸の固まりを渡し、元に戻すように言いました。そのとき、高洋(後の文宣帝)だけは刀を抜いて、これを切りました。そして、乱れた物は切らなくてはならないと言ったといいます。父親である高歓はこれを良しと判断したそうです。これは、国を治める時の考え方なのでしょう。乱れた国は武力を持って制定しなければいけないということなのでしょうか。 快刀乱麻を断つという言葉は、時代劇が隆盛を極めると、盛んに使われるようになりました。主人公が悪人たちを快刀乱麻の活躍で切り倒していくのです。ですから、時代劇を見て育った人たちには、麻を切るのではなく、悪人を切ると思っている人も多いことでしょう。 しかし、今でも縫い物や編み物をしていて絡んでしまった場合は根気よく解くのではなく、ハサミで切ってしまうことが多いのですから、この言葉は生きているのかもしれません。

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灰燼に帰す

【漢字】灰燼に帰す 【読み】かいじんにきす 【意味】跡形もなく燃えてしまう。 【例文1】大震災で建物が灰燼に帰す。 【例文2】爆弾を浴び野原が灰燼に帰す。 【例文3】木造アパートが灰燼に帰す。 アラフォーおっさんです。社会人生活も20年近くとなり、 毎年春になると、「今年の新入社員は…」が口癖となりました。 そんな平穏に過ごしていたある日、 大きな変化がありました。 身体を壊れてしまったのです。 それまで何となく体調がすぐれず、しんどいなとは感じてました。 周りから顔が青すぎる、絶対に病院に行くべきだと 言われました。 たまたまその日は平和で早く帰ることができたため、 助言通り、近所のクリニックに行きました。 とりあえず採血して、血液検査をした結果、 いきなり入院となってしまいました。 「いつ死んでもおかしくない」と医者に言われ、 緊急入院となったのです。 「ちょっと無理をしすぎたか」と軽く考えていたら、 診断結果は再生不良性貧血という難病。 一生付き合う病気だそうです。 1ヶ月にも及ぶ入院のおかげで、 現在では何とかほぼ正常値に回復。 仕事にも復帰することができました。 これまで身体のことなど考えたこともありませんでした。 風邪を引いたこともなく、頭痛などでも 悩んだことがなく、まさに健康でした。 それがまさかの難病。 これまでの身体に対する取り組み方が灰燼に帰しました。 復帰してからは、無理をせず仕事をしています。 生活リズムも負担にならないように 予定をあまり入れないようにしました。 「健康が第一」、「身体が資本」 難病になって、初めてこの意味が分かりました。 これからも平和に過ごしていきます。

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外柔内剛

【漢字】外柔内剛 【読み】がいじゅうないごう 【意味】外見は穏やかそうだが、実は中身は強い意志を持っている人。 【例文1】息子は普段はおっとりしているが、外では外柔内剛でとても頼りになる。 【例文2】穏やかな社員が自己中な上司に意見して外柔内剛のギャップに頼もしさを知った。 【例文3】外柔内剛のギャップに一目ぼれした。 外柔内剛とは、表面上は穏やかで柔和そうに見えるけれど、内面はしっかりしていて意志が強いという意味の四字熟語です。 人との無駄ないさかいを起こさず、かといって相手にへりくだって自分の意見を曲げることもないため、ビジネスや社交の場では最も信頼される人柄といえるでしょう。 では外柔内剛な人になるには具体的にどうすればいいのでしょうか。 まずは自分の意見に自信を持つことです。貴方の意見にケチをつける人に出会っても、けっして考えが揺るがないことが肝要です。 ただし「自分が絶対に正しい。相手の意見は間違っている」という態度が表面に出てしまっては外柔とはいえません。 また何も反論せずに、ニコニコとやり過ごすだけでも、相手に内剛だとは思われません。 相手の言い分の正しい点あるいはもっともな点は認めつつも、間違っていると思った点には反論しましょう。 次に怒りやストレスをコントロールすること。 イライラした態度が一度でも表に出てしまえば、もはや外柔ではありません。 一時的な怒りやストレスに左右されず、常に機嫌のよい態度を取ることが最も重要です。 かといって溜め込むばかりでは貴方自身が潰れてしまいます。 ストレスの原因を把握してすぐに対処したり、また上手なストレスの解消法を身につけるといった自己コントロール能力も必要になります。

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開口一番

【漢字】開口一番 【読み】かいこういちばん 【意味】口を開いて一番最初にいう言葉。 【例文1】術後の妻の開口一番はお腹すいただった。 【例文2】開口一番は言い訳ばかり。 【例文3】開口一番で謝る。 「開口一番」は「話を始めるやいなや」の意味です。キリスト教ではこの世界を作った創造主である神は、「開口一番」に「光あれ」と言われたと聖書に記してあります。そしてこの世界が光に照らされます。日本の「古事記」でもイザナギ神とイザナミ神が陸地を創り、子どもを産むことで色々なものを文字通り生み出していきますが、一番最初は天照大神(アマテラスオオミカミ)であり太陽神です。やはり光が一番なわけです。天地創造の伝承というのはどこの国のものでも不思議なほど似ているものですね。「開口一番」驚くようなことを言われたのはお釈迦様です。お釈迦様が4月8日の灌仏会に誕生された時、すぐにすっくと立ちあがり、片方の手で天上を、もう片方の手で地を指さして「天上天下、唯我独尊」と言われたという逸話が残っています。「天上であっても地上であっても私ひとりが誰よりも尊いのです」と言う意味ですが、開口一番に言い放つところがもう、凡人ではありません。逆にそれほどの逸話が残るほど、ご幼少のみぎりから神童であったのでしょうね。現代では寄席の落語の前にマクラという、お客様の心を噺家に向かせる仕掛け話がされますが、噺のプロでも何故か開口一番は「え~」が多いですよね。まあこれは、始まりますよという合図の符丁なのかもしれませんね。

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飼い犬に手を噛まれる

【漢字】飼い犬に手を噛まれる 【読み】かいいぬにてをかまれる 【意味】普段からかわいがって面倒をみてきた者から裏切られる。 【例文1】会社のお金を社員に横領されていた。まさに飼い犬に手を噛まれた。 【例文2】面倒見てきた部下があっさりヘッドハンティングされて辞めた。飼い犬に手を噛まれたとはこのことだ。 【例文3】保証人に逃げられて飼い犬に手を噛まれる。 犬というのは猫に比べて飼い主の言うことを良く守り、従順なペットとしてとても飼いやすいイメージがありますよね。赤の他人にはよく吠えたり噛み付いたりするような犬でも、飼い主には大人しくしおらしい態度を取るというのも犬ならではだと思います。 そんな犬ですが、毎日かわいがって手をかけた相手に対して従順な態度を取るといわれていますので、飼い主だけの言うことを聞いたり、飼い主にだけ態度が違うというのもよく理解できるところですね。 「飼い犬に手を噛まれる」というのは、文字通り飼っている犬に手を噛まれるという意味ではなくて、犬のように毎日世話をして気にかけていた部下や相手に対して、その恩をあだで返されるような態度を取られることを意味します。 いつも世話していた部下があなたの出世の足を引っ張ったり、あなたの不利になるような事をして裏切ったりするような行為はまさに「飼い犬に手を噛まれる」という事になるわけです。 そんなふうな態度を取られてしまうと、その先どのようにして部下を育てたら良いのかわからなくなってしまいますね。 1つだけわかる事といえば、自分が思っていたよりも相手はあなたに恩義を感じていなかった、という事ですから必要以上の期待は極力せずに、自分の信念を信じて貫くしかないといったところでしょうか。

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